小野柳

富岡漁港の北側に位置する小野柳は正式名称を富岡地質公園といい、稀に見る地質景観を有する北部の野柳と似ており、全長が5キロしかないことから「小野柳」と呼ばれています。小野柳の磯は砂岩で形成されており、それらが長年波に侵食されたことにより蜂の巣岩、豆腐岩、キノコ岩といった独特な形状の奇岩へと変化した天然の地質学教室です。海蝕という自然が作り出した壮大な奇石を観賞しに小野柳を訪れてみてはいかがでしょう。

小野柳風景區はビジターセンター、キャンプエリア、駐車場などを併設しており、中でも地質景觀展示室では小野柳各地の地質景観についての紹介を行っています。エリア内は回りやすいよう動線を考慮したバリアフリー設計になっており、子供から大人まで家族で訪れるのに適しています。また小野柳は奇岩以外にもムツゴロウやヤドカリといった岸辺に生息する両生類や、歩道の両側に生い茂る海浜植物達を観察することが出来ます。—美しい風景と豊富な生態、小野柳は何度でも訪れたくなる魅力的な観光地です。

注意：海岸は起伏があるので走ったりぶつかったりしない様ご注意ください。また海辺は風が強く波が高い為、写真撮影や水遊びには向きません。高齢者や子供と同行する際は安全にご注意ください。（図：台東県政府）