「南島文化」は非常に重要な台東文化の一つ、「南島」とは「南島語族（オーストロネシア）」の略であり、南太平洋とインド洋の島々で暮らす民族を指しています。地理的には広い範囲に分布していますが、この地域で暮らす人々が同じ言語を話す民族であったことが沢山の文献で証明されており、台東こそ「南島語族」の発祥の地なのです。
台東の雄大な景色と人々の持つ純朴さや文化が融合し、深く厚い創作のエネルギーが生まれます。近年台東県政府は「慢（スロー）」を軸にして芸術家とその愛好家達を惹きつけると共にさまざまな芸術活動を積極的にとり行い、台東を芸術の活気で満たす努力をしています。また、それら南島文化の継承・発展および保存の為に県政府は二年に一度「南島国際美術賞」を開催し、台東と太平洋群島に住まう芸術家達がわかりあう為の架け橋になると同時にこの活動を通じて国内外の芸術家達が交流を行えるプラットフォームとしても機能しています。芸術家達が山や海といった自然を探索するのと同時に南島語族の人々が持つ文化、環境問題や生活についての記憶を分かち合い、それらを作品に投影することで人々の南島文化への関心を引きつけています。
今年で七回目となるこの賞に世界中の芸術家が参加され、多数の作品から10名（組）が選出されました。人々の南島文化そして芸術に対する意識を刺激する為、12月台東美術館にて「2022南島国際美術賞」受賞作品の展示が行われます。是非ご覧にお越しください。
【展示情報】
展示期間：111/12/17(土) 〜112/01/29(日)
展示場所：臺東美術館
開会式受賞式典：111/12/17(土) 10:00-11:30
場所：臺東美術館大文創教室
