台湾の国宝級地質を見つけよう—台東地形探索の旅
台東は「国宝級の地質」を持つ国内でも唯一二つのジオパークを有する県で、海と山の壮大な景色を楽しめる上、海岸と山脈の間にある多種多様な地形を探索することもできます。今回は皆さんの為に台東の様々な美しい風景を堪能できる二日間のツアーをご用意しました。ぜひ一緒に探索しましょう。
一日目
卑南遺址公園 → 昼食:卑南大圳水利公園でピクニック→ 富源大峽谷觀景臺(景観台) → 小野柳 → 金樽遊憩區(金樽レクリエーションエリア) → 夕食:蘇菲的小酒館 (ソフィーのビストロ)→ 東河鄉民宿に宿泊
古代の台東について知りたいと思ったことはありませんか?台東市の卑南遺址公園に行けばその答えを手に入れることができます。卑南文化には2300年もの歴史があり、卑南遺址公園には台湾最大の部落史跡が残っています、またここは環太平洋と東南アジアで最大の石板棺埋葬郡でもあり、豊富な先史文化と原住民文化が保存されています。園内には昔の月形石柱が保存されている他、屋外エリアには等身大で現在と先史の家屋が展示されており千年前と現在の生活様式の比較ができるようになっていて、歴史の中に足を踏み入れた気分にさせてくれます。
住所: 臺東縣臺東市文化公園路200號
連絡電話番号: 089-23-3466
営業時間: 09:00 – 17:00 (火曜日定休)
オフィシャルウェブサイト:https://www.nmp.gov.tw/
目安観光時間:2時間
皆さんは地元の人たちがどんな所で息抜きしているのか知りたくはありませんか?それなら卑南大圳水利公園は外せません。1898年に建設された卑南大圳水利公園は灌漑と洪水防止目的に作られ、その後臺東農田水利會がこの広い草地を市民憩いの場にするべく山岩の造形と、東家や石のベンチを設置しました。現在この公園には青青とした緑が広がっていて、景観台からは奇岩が聳え立つ利吉惡地と小黃山を眺めることができます。観光客が少ないので散歩やピクニック、写真撮影にぴったりの穏やかで静かな憩いの場所です。(図:台東觀光旅遊網)
住所: 臺東縣臺東市臺東火車站(台東駅)向かいの川辺
連絡電話番号: 089-326100
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間:1時間
富源大峽谷は台東の利吉泥岩惡地地質公園の中にあり、今回ここに来たのは近くで「月世界」と呼ばれている「利吉惡地」を見る為です!利吉惡地は土壌のアルカリ化により地面が枯れて草が生えず、遠くから見るとまるで月面を思わせる灰色の荒野が広がった、見るものに冷たい印象を与える地形が名称の由来です。富源大峽谷觀景臺(景観台)は木製の東家、ここからだと利吉惡地、卑南溪谷、小黃山一帯の渓谷がはっきりと見えて非常に壮観です。
住所: 臺東縣卑南鄉富源197縣道56キロあたり
連絡電話番号: 089-381368
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間:1-2時間
小野柳の正式名称は富岡地質公園、変わった形の奇石が沢山あって北部の野柳と同じく自然風化により形を変えた石を見ることができるため、訪れた人々に「小野柳」と呼ばれるようになり、この名称が広まりました。公園内の動線はしっかりとデザインされた遊歩道が整備されており、海辺へと出られる道がいくつかあるのですが、道によって豆腐岩、蜂窩岩、龜陣岩という不思議な形の岩石は息を飲むような美しい景観を作り出しています。
住所: 臺東縣台東市松江路一段500號
電話番号: 089-281-136
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間: 2時間
台11号線の近く、車で簡単に行ける場所にあるこの金樽遊憩區(金樽レクリエーションエリア)は、陸連島(陸繋島)と海岸岩壁の海岸景色を見ることのできるスポットです。海湾の形状がお酒の盃に似ていることから「金樽」という名称になったこの遊憩區からは海岸に対して平行に続いている陸連島(陸繋島)—波と島がぶつかり合って流れ着いた砂と砂利が蓄積することで出来た砂州を見ることができます。また景観台にはコーヒーショップが併設されているので飲み物を飲みながら山と海の景色を眺めてゆっくりしたり、ビーチサイドを散歩したりして過ごしましょう。ただ、このエリアは波が大きく強い為、水遊びや遊泳は禁止されているのでご注意ください。
住所: 臺東縣東河鄉金樽港口より南側、全長約二キロのビーチ
電話番号: 089-841-520
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間:30分
蘇菲小酒館は都蘭山の中腹にある、知る人ぞ知る隠れ家的ビストロです。お店は半分がテラス席になった開放的なデザインで、店内は雰囲気の良い音楽が流れ、エレガントでリラックスした雰囲気を醸し出しています。どのお料理も一度は食す価値ありですが、その中でも胡椒蝦(胡椒エビ)、烤鯖魚(焼きサバ)、烤五花肉(豚の焼肉)といった焼き物メニューはお酒との相性が抜群に良いですし、オーナーのソフィーさんが作るカクテルも素晴らしいので是非忘れずにお試しください。訪れる際は事前に電話で予約をすれば待ち時間が短く済むのでお勧めです。注意:運転者の飲酒は厳禁です!
住所: 臺東縣東河鄉都蘭村新社路46鄰33-1號
電話番号: 0958-964-773
営業時間: 17:30–22:00(水曜日定休)
オフィシャルウェブサイト: https://www.facebook.com/VincentSophia/
二日目
三仙臺歩道→ 石雨傘 → 昼食:欣逢平價海鮮 → 烏石鼻 → 八仙洞
三仙台というと「八拱跨海步橋」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は三仙台には特別な地質景観があって、橋を渡って環島遊歩道を道なりに一周すれば地質教室に参加した気分になれますよ!三仙台は都巒山の集塊岩により形成された地質で、元々は張り出した岬のような形をしていたものが、海水の侵蝕により離岸島へとその形を変えました。全島の面積は約22ヘクタール、遊歩道を一周するのに約2時間かかります。途中合歡洞、仙劍峽、飛龍灣といった天然奇石の風景に加え、海蝕溝、壺穴、海蝕柱といった海岸景観も楽しめるようになっています。島は一番高い場所でも海抜77メートルですので、島を周った後にまだ余力があるようでしたら東台湾で最初に作られた灯台に登って、空と海の色が一色に混ざり合ったような太平洋の美しい景色を飽きるまで眺めてみてはいかがでしょう。
住所: 臺東縣成功鎮三仙里基翬路74號
電話番号: 089-854-097
営業時間: 08:30 – 17:00
目安観光時間:3時間
石雨傘は東海岸の中でも特に有名な地質景観地です。遊憩區(レクリエーションエリア)にある東家から遠くを眺めると、下が細く上が広べったい巨大な傘のようになった岩石を見ることができます。石でできた雨傘、まさに「名は体を表す」ですね!二つの石に見える石雨傘ですが、実は一つの「平衡岩」と呼ばれる奇石で、傘の部分は珊瑚礁岩という比較的硬い材質ですが、下の部分は比較的柔らかい礫岩になっている為、海水の侵蝕により削れて天然の雨傘の形になったのです。この有名な岩の他にもここでは海蝕洞、海蝕門、變形頁岩塊といった海蝕によりできた地形を見ることができますよ。あなたも木敷き遊歩道を辿って小船澳沙灘(小船澳ビーチ)で波を眺め、水遊びをしませんか。
住所: 臺東縣成功鎮台11線106キロあたりの道の側
電話番号: 089-854-097
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間:1時間
海の近くで海鮮を食べるなら、何より大事なのが鮮度!欣逢平價海鮮の海鮮はどれも新鮮で値段もお手頃、食事時にお店の前を通るといつも人だかりができていてパーキングエリアに止められなかった車が列をなしておりその様子からお店の人気の高さが伺えます!まずは川燙大蝦(エビのボイル)か、炒花枝(イカ炒め)を頼んでその新鮮な味を楽しみましょう!魚はどれも当日釣れたものを提供しているので甘くてぷりぷり、こんなに美味しいものがすぐに食べられる東海岸に住んでいる人がラッキーすぎると羨んでしまいます!海鮮以外にも副菜や主食も忘れてはいけません、涼拌海菜(海藻の冷製)は甘酸っぱい味付けで前菜にぴったり、炒麵(焼きそば)は必ず食べて欲しい常連客お勧めの一品です!
住所: 臺東縣長濱鄉15號
電話番号: 089-801-180
営業時間: 10:30–19:00
鼻のような形からこの名称がつけられた烏石鼻。漁獲量が多いこの漁港、大昔は火山の噴火口があった事から現在台湾において最も面積の大きい柱狀火山成岩體(柱状火山岩体)を形成しており、五角形や六角形の石柱が縦横斜めに伸びている様子を見ることができます。その他にも岸辺の潮だまりや潮間帯の海蝕溝は海洋生物の天国、多数の海洋生態を観察することができます。
住所: 臺東縣長濱鄉の長濱と石雨傘の間,台11線97.5キロあたり
電話番号: 089-281-530
営業時間: 終日開放しています
目安観光時間:1時間
八仙洞は長濱鄉三間村にある羅漢山に位置しており、大小二十を超える海蝕洞(海蝕洞窟)を総称して八仙洞と呼んでいます。都巒山層の火山岩が集まってできた地形で、高さは約十メートル、その様子はとても壮観です。八仙洞は台湾の一級古蹟であり、そして一つ目の旧石器時代の遺跡でもあります。出土品は主に石器で、特に魚を獲るための工具が多く発掘されています。興味がありましたら八仙洞遊客中心(八仙洞ツーリストサービスセンター)に併設されている展示館で出土品を鑑賞することもできます。(図:台東觀光旅遊網)
住所: 臺東縣長濱鄉三間村水母丁1-4號
電話番号: 089-881-418
営業時間: 08:30 – 17:00
目安観光時間:1時間