蘭嶼旅行にランク付があったとしたら、あなたはどのレベルに当てはまるでしょう?蘭嶼を訪れ様々な水上アクティビティを楽しむ他、蘭嶼独自の文化に触れて、さらにディープな蘭嶼観光をしてみませんか。椰油、朗島、東清、野銀、紅頭、漁人部落などで成り立つ蘭嶼島の六大部落はみな同じタオ族ではありますが、各部落独自の文化やそれぞれ違った文化的背景があり、あなたの訪問を待っています。
この記事では、六大部落の文化的歴史や独自に行っている蘭嶼体験活動をご紹介します。参加するにはウェブサイトや民宿を通して事前予約することをおすすめいたします。時間に余裕があるようならば六大部落と島について一度で知ることのできる周遊ツアーに参加する他、時間が許す限り特定の部落ついて深く学ぶこともできますよ。
1.椰油部落
地理的に優位な土地で暮らす椰油部落、その名称には食べ物に困らない土地という意味合いを持っており、部落の前方には魚が獲れる海域が広がっており、蘭嶼の行政センターがある他島の物資の主要出入り口にもなっている事もあり昔から繁華街として栄えています。
2.朗島部落
朗島部落は島にある最大の部落で、島民からは母語を最も継承している場所として認識されています。住民はかつて漂流してこの島に辿り着いたオランダ人と結婚したことから身長が他の部族の人々に比べると高いと言われています。朗島部落にある居住地は比較的平坦で、上部と下部に分けられた部落は建築や外観に顕著な差が現れている他、社会形成が大きく異なっています。
3.東清部落
台湾で最初に朝日の降り注ぐ場所である東清部落、ここではタオ族の拼板舟の乗船体験ができることで知られています。東清部落族語である Iranmeylek は「神の娘」を意味し、東清村の男子に対して神が娘を与えたとされています。東清部落は当初、こことは違う場所にあり人口の増加により移転を繰り返した結果、今の場所に辿り着きました。
4.野銀部落
野銀部落は島で唯一原住民が暮らす伝統地下屋が完璧な状態で保存されている部落で、タオ族の伝統建築芸術を体験することが可能です。昔フィリピンのバタン島で魚釣りをしていた一人の男性が事故により漂流し、その後蘭嶼で暮らす未亡人を娶ったことをきっかけに現在の野銀部落が誕生したと言われる物語が今も部落には伝わっています。
5.紅頭部落
蘭嶼の南端にある紅頭部落は島で唯一郵便局のある場所です。中でも部落にある八代灣は飛魚文化の発祥地と言われており、毎年紅頭部落は島で最初に招魚祭が行われる場所となっています。紅頭部落にはその土地の神様が二人の孫を石と竹に投げ入れ、その場所が崩れおちた際に男の子が生まれ、その後子孫を生み紅頭部落で暮らしていったという伝説が残されています。
6.漁人部落
漁人部落は蘭嶼島の南方にあり、紅頭部落と椰油部落の間にあります。タオ族が漁人部落を呼ぶ際に言うI ra tieという言葉には広大な平原という意味があるのですが、過去には洪水に見舞われ住民が退去したこともあり、他の村からは洪水に見舞われた場所という意味の Irasapenとも言われています。住民の移住後漁人部落には空港が建設され、島の外へアクセスする為の重要な出入り口となっています。
地元民が徒歩で部落の田舎道を歩きながら部落建築や歴史などについて紹介してくれる部落周遊イベント、例えばタロイモ畑での農業体験ではタロイモの品種を学べる他、タオ族の食事であるサツマイモや飛魚などの魚介類、塩漬けの肉類などを味わえますし、蘭嶼伝統服飾体験では専任スタッフが「正しい」服の身につけ方を教えてくれます。他にもディープな蘭嶼観光をするに当たり、地下屋体験活動は必見アクティビティの一つと言えるでしょう。
さらに陶芸体験や頭髮ダンス体験、潮間帯ツアーに夜間生態観察ツアーといった様々なアクティビティが用意されています。六大部落の食・衣・住・楽に関連した豊富なアクティビティを体験すれば、充実した蘭嶼の旅が行えること間違いなしです!