圖片來源 痞客邦 Nicole的生活日記

近年人々は環境の維持と持続に対する重要性を認識し、現状の持続と発展により次世代により良い未来を創造するための目標を定めました。日常生活の中でそれらを実践し積み重ねてゆけばそれは大きな行動力へと繋がります。2015年に国連サミットで採択された「2030年までに達成する持続可能な開発目標」SDGs(Sustainable Development Goals)には飢饉をなくし、ジェンダー平等を実現、つくる責任つかう責任を負う、気候変動に対する具体的な対策といった17の持続可能な開発目標が定められており、政府機関や民間企業、国民はこの指針に基づいて行動することが推奨されています。台東にある巴奈達力功坊はアミ族に伝わる伝統的な技法「樹皮衣」の再現に力を入れながらこのSDGsを実践している工房です。

かつては失われつつある技術と言われた原住民の樹皮布、巴奈達力功坊ではその樹皮布の製作体験を行えます。観光活動と原住民の伝統工芸文化を合わせることによりその技術を伝え広め、伝統文化に新しい活力を与えると共に次世代への文化継承を行うことでSDGs第8項目にある「働きがいも経済成長も」の項目の促進と持続、そして持続的な経済成長の促進に影響を与え、SDGs第9項目「産業と技術革新の基盤をつくろう」を叶える強靭なインフラを構築し、包括的で持続可能な工業化を促進、更にはSDGs第15項目の「陸の豊かさを守ろう」に相応する陸で暮らす生態の保護及び回復を促進させることによる生態系の持続的な利用を叶えます。これらの事からもわかるように、台東の生活スタイルはSDGsの理念そのものであることから、深く追求せずとも日常生活の中でその目標を達成出来ているのです。

巴奈達力功坊は沈太木(アミ族名:巴奈・達力功)が2008年4月に設立した工房です。かつて都蘭部落の頭目でもあった彼が任期中に次世代にとって意義のある行いがしたいとして部落から失われた樹皮布の製作研究を開始したことがこの工房の始まりとなり、伝統衣装・樹皮衣の復刻に大きく貢献しました。現在ではカジノキやアコウといった木の皮を利用して作られた樹皮を現代製品と組み合わせた製品製造を行っており、その貴重な技術は各地から実演や指導を依頼されるほどで多くの外国メディアからの注目も集めています。

巴奈達力功坊の樹皮DIY体験活動には体験教室の他、アミ族に伝わる伝統道具の紹介や樹皮を用いて製作された洋服や帽子の鑑賞、樹皮布の構造についての紹介等が含まれた2時間半コースになっています。樹の皮を叩いて帽子やバッグなどの製作、ベースボールキャップの絵付けが体験できますが、物によっては三〜五日程時間がかかるものもある為、既製品の購入も可能です。

巴奈達力功坊では伝統的な衣装の製作に加え、樹皮を用いた帽子やウエディングドレスといった現代生活用品と伝統を融合させた作品製作にも力を入れています。中でも素材の収集から完成まで一年以上の時間をかけて作られる真っ白なウエディングドレスは木目が似通った樹皮だけを縫い合わせて作られるだけではなく、色抜きした樹皮とリサイクルされた布を合わせた素材の違いを楽しめる部落技術の集大成と言える作品です。

巴奈達力功工作室には部落文化の継承と樹皮衣技術の存続という大きな目標があり、製作している樹皮衣は販売せずに展示のみ行われています。ですがアミ族の情人袋や帽子といったその他の工芸品に関しては販売されており、樹皮を様々な素材と組み合わせて作られた素材は将来的に筆入れやランプシェード、小銭入れといった実用性のある小物へと用いられる予定です。

今度都蘭を訪れる機会があるのなら、東海岸の貴重な樹皮衣の観覧予約と体験活動に参加し、樹の皮を叩いて作られる樹皮布製作の面白さを自ら体験しましょう。私たちの行動一つ一つが持続可能な開発目標を達成することに繋がっているのです。

 

  • 住所:臺東縣東河鄉都蘭村43鄰445-13號

  • 電話:089-531-970、089-530-428、巴奈頭目の携帯電話番号0911-811970

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