
(写真提供: @ben_chiu_2001)
山径の間、ブヌンの遷徙と記憶
高山と縦谷が交わる海端は、単なる地理的な境界ではなく、族群の遷徙と文化の継続の経路である。ブヌン族は中央山脈の深部から徐々に外へと広がり、山道と水源に沿って集落を築き、狩猟、農耕、信仰を日常に交え、独自の生活リズムを形作ってきた。
日本統治時代の理蕃政策により集落の移転と再編が行われ、戦後交通整備により教育や産業の変化をもたらした。変動の中で、族人は歩みを調整し続け、時代の転換期においても文化を継承している。

(写真提供:@pianodanzon)

(写真提供:@pianodanzon)
海端にとって山林は生活の場であるだけでなく、世代の記憶を承載している。祖先の物語、狩猟の知恵、祭儀の歌声は、今も集落の中で流転している。近年、若い世代は文化行動や地方参画を通じて自身と伝統を再連結し、現代において文化を継続的に発信している。
海端を歩けば、見えるのは山の輪郭だけでなく、今も前進し続ける文化の旅路である。



