台東県は紺碧の海岸線から高く聳える山々まで、多種多様な自然景観を有しており、ア

Img 3577.jpg 的副本

台東県は紺碧の海岸線から高く聳える山々まで、多種多様な自然景観を有しており、アウトドア愛好家達に素晴らしい活動の場を提供しています。近年多くの人々がハイキングと登山で大自然を愉しむことが人気ですが、台湾の山岳地帯を探索するのが大好きな山ガールのメリッサもその一人。彼女と一緒に台湾の山や森を歩いて、運動と自然の完璧なハーモニーを体験してみましょう。

Img 3580.jpg 的副本

山ガールメリッサが台東嘉明湖の登山コースと出会ったのは2016年の事。彼女は登山愛好家の夢とも言える存在である嘉明湖の美しい景色を自分の目で見てみたいと願い、2016年から2024年までの間に三度嘉明湖を訪れ、その度に違った体験と新たなインスピレーションを得ることが出来たと語ってくれました。標高3310メートルという台湾で二番目に高い場所にあるこの高山湖の事をブヌン族は「月の鏡」と呼んでいますが、一般的には「天使の涙」という名称で親しまれています。

Img 3586.jpg 的副本

メリッサにとって登山は体力勝負の挑戦であると同時に、心を浄化する為のプロセスでもあります。「台湾の山々を訪れると自然の力を感じることができる。標高の低い針葉樹が多く生息している山林から台湾鉄杉や冷杉が生息する標高の高い場所に辿り着くまでの景色は息を呑むかのような変化を見せてくれる。嘉明湖までの道のりにある「向陽名樹」と呼ばれている玉山圓柏(ビャクシン)の優美な美しさは忘れられない感動を与えてくれます」と語った。メリッサは向陽大崩壁の壮大さが登山者に大自然の偉大さを感じさせてくれると共に、私たちが今暮らしている環境がどれほど貴重なものであるか、そしてその恵みに対する感謝の気持ちを思い起こさせてくれると話した。

Img 3582.jpg 的副本

中でも最も印象的だったのはメリッサが嘉明湖の稀有な住民である台湾水鹿(サンバー)に遭遇した出来事についてだった。「あれは私が台湾で登山をしてきた中で見た一番大きな野生の哺乳動物で三、四匹はいたと思う!この出会いは私に台東の山々で暮らす生物達の多様性と環境保護の重要性について深く理解させてくれました。」

Img 3583.jpg 的副本

登山活動の人気が高まる中、メリッサは「リーブノートレース」のコンセプトを実践する必要性を自身で体感したと語った。彼女曰く以前はあまりよく理解していなかったが、登山回数を重ねるうちに人々の行動が山の環境に与える影響を目の当たりにした事から現在ではどのような痕跡も山に残すことがないよう細心の注意を払うようになったそうだ。メリッサはリーブノートレースがアメリカから始まったアウトドア活動時の環境保護コンセプトの一つであることを説明すると同時に、自然を楽しむ際、環境に与える影響は減らすべきである事を強調し、正しいゴミの処理方法や水源を汚さない事、植物を傷つけない事、そして人間の排泄物は適切な処理を行うべきであるといった原則について説明をしてくれた。このコンセプトは1960年代後半に全米の野外指導者学校で提唱され、その後世界中に広まり台湾でも登山やアウトドア活動を行う際の重要な指針になっている。

Img 3584.jpg 的副本

「リーブノートレース」のコンセプトが浸透しつつある台湾において、メリッサは台東林務局の革新的なアプローチを賞賛した。「彼らは『持続可能な嘉明湖国家歩道の為に一人一キロの砂利を背負う』活動を発起し、登山者が一キロの砂利を持って登山することで歩道の修復を行ったのです。こういった参加型の環境保護活動は実際に環境改善ができるのみならず、皆の環境保護に対する意識を高めてくれます」と話してくれた。メリッサは台東林務局の環境教育に対する取り組みについても感銘を受けたと言う。例えば高山に建てられた「有屎有終(「始めあるものは必ず終わり有り」の語呂合わせ)」という排泄物の処理を勧める看板の文言について、教育的な指導であるにもかかわらず韻を踏んだ単語づかいや可愛らしいイラストによりユーモアを表し、堅苦しさを与えない表現方法が用いられており、これは他地域の山では見られる事のない特徴であるとして、生態保護に力を入れて取り組んでいる台東の心遣いが感じられると述べた。

Img 3581.jpg 的副本

個人で行う環境保護への取り組み以外にメリッサは大規模な環境保護活動にも参加している。彼女は台灣千里步道協會が開催した簡単な工具と地元で調達できた材料のみで登山歩道の修復を行なう活動に参加したことがあり、彼女はこの環境保護活動により土地についての深い理解を得る事ができたと語ってくれました。メリッサは毎回お金と多くの時間、そして努力をかけてこの補修に挑んでも、補修が出来たのはほんの一部分だけでしかなかった事からこの土地を切り開いてきた先人達がどれほどの偉業を行なってきたか、そしてこれからの未来のために私たちがその仕事を引き継ぎ、目の前にあるこの美しい環境を大切に保護してゆくべきであると語りました。

Img 3578.jpg 的副本

メリッサは、運動とは健康の為だけに行うのではなく自然に対する敬意を育むために行うものであると私たちに教えてくれました。メリッサの足跡を辿り、リーブノートレースのコンセプトを実践し、台東の山々が持つ美しさを守っていきましょう。運動の楽しさを感じながら自然を尊重する気持ちを持ち、環境保護を忘れずに台東の美しい自然景観を後世にまで残しましょう。あなたが豊富な経験を持つ登山家であれ、アウトドアアクティビティに初めて参加する初心者であれ、台東の山々は等しくあなたに特別な体験を与えてくれることでしょう。私たちと一緒に自然の中で自分自身を発見し、この美しい土地を一緒に守っていきましょう。

メリッサの旅と冒険をフォローできる場所はこちらです。

 山女孩 Melissa

 山女孩 Melissa

 山女孩 Melissa