充電砂漠からグリーンエネルギーの拠点へ

台東県は恵まれた自然環境により、10年連続で全国の空気品質トップを誇っています。現在はさらに低炭素かつ持続可能な発展に向けて積極的に取り組んでいます。県政府は近年、EV充電ネットワークの整備を強化し、2024年1月には台東市森林公園や駅周辺に180kWの急速充電器1基(2口)と11kWの普通充電器20基(各1口)を設置。さらに2025年4月28日には成功鎮に初の充電ステーションが開業し、急速・急速充電器1基(2口)と普通充電器2基(各1口)が設けられ、東海岸にグリーンエネルギーの活力を注入しました。

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(写真提供:台東県政府)

航空站

(写真提供:EVALUE 華城電能)

県政府の継続的な努力により、2024年末時点で全国の電気自動車登録台数は約9万7千台、前年比53%増となり、台東県は84%の驚異的な成長率で全国をリードしました。より多くの県民がEVライフを選べるように、県は3か月間の充電料金半額キャンペーンも実施し、環境と利便性の両立を実現。「持続可能な台東」の理想を具体化しています。

森林公園

(写真提供:EVALUE 華城電能)

官民連携、山と海をつなぐ充電ネットワーク

2023年末、台東県政府は台湾最大のEV充電事業者であるEVALUE(華城電能)と提携し、台東空港にDC 60kW急速充電器1基とAC 7kW普通充電器3基を設置。どんな車種でも適切な充電手段が選べる環境が整いつつあります。さらに2024年9月には環境保護局が800万元の予算を投入し、郷鎮の公共機関や民間業者に対し、既存の101か所の充電施設を一気に1,000か所へと拡充するための補助を行います。完全な「EV都市」を目指します。

また県政府自身も率先して公用車のEV化を推進。台東消防局や環境保護局などの部門はすでに公用車を電気自動車へと切り替え始めており、2030年までに全公用車の電動化という目標に向けて着実に歩んでいます。これにより、持続可能な交通への強い意志を具体的に示しています。

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(写真提供:星舟快充)

多様な低炭素モビリティが花開く

台東の低炭素交通構想はEVにとどまりません。県政府はYouBike 2.0システムを導入し、2024年末時点で10駅100台(うち電動アシスト付き30台)を設置。2025年には86駅800台(うち240台が電動アシスト付き)へと拡充し、短距離通勤の利便性を高めます。

また2022年6月以降、鴻華のModel T電気バスが「陸・海・空」路線で運行を開始。2024年7月には普悠瑪客運と提携し、台東バスターミナル鹿野高台を結ぶエコシャトルバスも提供。バルーンフェスティバル来場者に低炭素な移動体験を提供します。

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(写真提供:台東県政府)

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(写真提供:台東県政府)

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(写真提供:台東県政府)

スマート移動とグリーントランスポートの新たな形

全体的な交通利便性を高めるため、県政府はテクノロジーとグリーンエネルギーを組み合わせた「ソーラー式スマートバス停」も設置。電子パネルでリアルタイムの運行情報を表示し、乗客が正確にバスの到着時間を把握できます。このシステムは10日以上稼働し続けることができ、電力インフラの乏しい地域の課題を解決。省エネかつスマートな設計を実現しています。

饒慶鈴県長はこう述べています:「EVや低炭素モビリティの推進は、世界的なネットゼロ排出の潮流に呼応し、『スロー経済・スローライフ・スローカルチャー』という理念を実現するもの。経済活力を高め、美しい土地を守る力となります。」県は今後も充電インフラの拡充、YouBikeの設置拡大、電動バスの路線最適化に取り組み、グリーンモビリティを人々の生活に根付かせていきます。

台東はもはや「充電砂漠」ではなく、グリーンエネルギーに満ちた持続可能な都市へと変貌を遂げています。台9線の南廻公路沿いで海と空の絶景を楽しんだり、多良駅を訪れたりする際にも、電気自動車ならゼロエミッション・ゼロノイズという快適な体験が可能です。これは単なる交通の革新ではなく、ライフスタイルの転換。みんなで台東の低炭素な未来を迎えましょう。

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(写真提供:台東県政府)