新武呂渓は中央山脈の三叉山に源を発し、全長37.1キロメートルを流れています。1998年に魚類保護区に指定され、292ヘクタールの水域を含みます。ここには絶滅危惧種の高身鏟頷魚や、希少な鱸鰻、台東間爬岩鰍など、11種の在来魚が生息しています。ブヌン族の人々は1994年から自主的にパトロールを行い、違法漁を告発するなど、地域の自然を守る強い意志を示しています。長年の努力により、鉛色水鶇や河烏など57種の鳥類、日本樹蛙やスウィンホウアカガエルなど9種の両生類が良好な保護状態を維持しています。

(写真提供: @outdoor_ben_2001)
一滴の水から始まる保育
1995年以降、台東県政府は学術機関に委託して生態調査を実施し、種のデータベースを構築しました。海端郷公所では海端郷公所では専任の巡視員を雇い、深い淵や急流、平流など多様な水域環境を自然のまま維持するため、定期的に会議を開いています。環境教育を通して、訪れる人々が渓流生態の貴重さを学び、2021年には潮間帯の海洋生物多様性調査も行われ、141科709種の維管束植物が記録されました。
(写真提供: @outdoor_ben_2001)


(写真提供: @superbian.1104)
波の中の再生
富山海域はかつて乱獲により生態系が崩壊しましたが、2005年に禁漁区として指定され、15年の復元を経て、現在では東海岸でもっとも豊かな潮間帯生態の場所のひとつになりました。ここでは、ボラ(豆仔魚)やメナダ(烏仔魚)、クラゲ、タカラガイ(宝螺)、白紋方蟹など多様な海洋生物を見ることができます。2018年からは台東区漁会が管理を引き継ぎ、総量規制の有料制を導入。2019年には潮間帯の踏みつけを禁止し、2020年には餌やり禁止を徹底しました。観光客数は2018年の19万人から2020年には37万人に増加しています。

(写真提供: @superbian.1104)
潮の合間に刻まれた文化
富山漁業資源保育区では、地元住民を対象に生態解説員の養成を行っています。2021年にはアミ族の文化関係者を招き、潮間帯での採集に関する伝統知識を紹介しました。有料ガイドツアーでは、原住民族がどのように海と共に生きてきたか、潮の読み方や採集道具の使い方など、世代にわたり継承されてきた知恵を学ぶことができます。文化と生態を結びつけるこの教育方法により、海は単なるレジャーの場ではなく、文化を学ぶ生きた教室となっています。

(写真提供: @sarina.chou)

(写真提供: @emma_625u)

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永続的な未来へ
新武呂渓の源から富山海岸まで、台東は水域を中心とした保護ネットワークを築きました。保護区の外でも漁業資源が回復し、漁獲量が安定するなど、生態保育と地域経済の両立を実現し、持続的な恩恵をもたらしています。科学的調査、地域の参加、文化の継承を通して、生態保育は地域の生活の一部となり、山と海をつなぐ守りの理念が形になっています。清らかな渓流と豊かな海を次の世代へと引き継ぐために、台東の取り組みはこれからも続きます。

(写真提供: @emma_625u)



