







3つのポイント
- 嘉明湖の手作り歩道は2016年から、林業及自然保育署台東分署と台湾千里歩道協会が協力し、標高約2800〜3000メートルの区間を人の手で修復しています。
- 「一人一キロ」は、登山者に登るついでに工事資材を作業地点まで運んでもらう取り組み。10年間で延べ7万人以上が参加し、単なる登山者が「山の守り手」にもなりました。
- 嘉明湖へ行く前には、山小屋と入山の申請が必要です。自分の手で歩道を直したい人は、林業及自然保育署台東分署の手作り歩道ボランティアワーホリに応募を。行程中は常に「リーブ・ノー・トレース」を守りましょう。
嘉明湖へ行く前に
嘉明湖の登山は早めの申請を
定員には限りがあり、ルールも変わることがあります。出発前に最新の公式情報を確認しましょう。公式サイトでは山小屋周辺でのツキノワグマの出没も案内されています。熊鈴を持ち、複数人で歩きましょう。

標高3000メートルの中央山脈に、ショベルカーもなく、機械の音も聞こえない工事現場があります。石を運び、道を敷き、排水を整える――そのすべてを人の手で行っているのです。ここは「天使の涙」と呼ばれる嘉明湖へと続く国家歩道。道を直している人の多くは、もともと湖を見に来ただけの登山者でした。
嘉明湖の歩道はなぜ人の手で修復するのか?

嘉明湖国家歩道には年間2万4000人以上が出入りします。長年の踏みつけと雨水による浸食で、一部の区間には少しずつ浸食溝ができ、すぐに補修しなければ深くなる一方です。高山にある歩道には通常の工事が入りにくいため、2016年から林業及自然保育署台東分署が台湾千里歩道協会と協力し、標高約2800〜3000メートルの区間を人力で修復するようになりました。呉昌祐分署長は、この道は原住民族が暮らす地域でもあり、歩道が人の役に立つなら、人もまた環境を大切にしなければならないと語ります。
なぜ1日に8メートルしか直せないのか?

すべて人力のため、1日に修復できるのは最大でも約8メートル。今年10月の第11回ワークホリデーでは、ボランティアが4泊5日をかけて約25メートルの歩道を整えました。高山の空気は薄く、ボランティアの陳泉元さんは、ここで吸える酸素は平地の70%しかなく、力を出しても7割の仕事しかできないと表現します。歩道の修復にも、これらの工夫があります:
- 地形に沿って:元の地形に合わせて施工し、無理に新しい道を切り開かない。
- 現地の材料を使う:崩落地の石や森の倒木を使い、外から持ち込んだ土で環境に影響を与えないようにする。
- 台風シーズンを避ける:施工時期は豪雨の季節を意図的に避ける。
歩道の修復に加え、嘉明湖では山小屋のベッド数の総量規制で入山者数を制限し、環境の変化を長期的にモニタリングして、高山の生態系への影響を減らしています。
嘉明湖の「一人一キロ」にはどう参加する?

歩道の修復でいちばん足りないのは資材。そしてその資材は、誰かが山の上まで担がなければなりません。「一人一キロ」は、登山者に登るついでに、工事資材を麓から歩道沿いの作業地点まで運んでもらう取り組みです。資材は南部横貫公路の向陽エリアで崩落した土石。

一人1キロは少なく思えても、積み重なれば修復に必要な量になります。千里歩道協会南部事務所の林芸姿執行秘書によると、川底で拾った石と登山者が運んだ埋め戻し用の土のおかげで、ある20メートルの区間は、この2年で険しい悪路から歩きやすい道へと変わりました。

10年間で延べ7万人以上が資材を担いで山に登り、歩道の利用者から山の守り手へと変わりました。千里歩道協会の講師・呉清地さんは、たとえ石段をいくつか仕上げただけでも、その後に続く登山者の何万回もの足取りを支えることになると、ボランティアを励まします。今年の初めには、10年にわたる修復の歩みが写真や手描きの記録にまとめられ、台北と台東で10周年特別展が開かれました。山に登ったことのない人も、歩道を支える専門技術と情熱に触れられる展示です。
嘉明湖へ行く前に:山の守り手になるための4つのこと

嘉明湖は中央山脈の三叉山のふもとにある湖。ブヌン族は「Cidanuman Buan(月の鏡)」と呼び、登山者の間では「天使の涙」として知られています。湖の名前は、1977年にこの湖を発見した測量隊の2人の将校、萬嘉慶と沈明佑の名前から「嘉」と「明」を一字ずつとったものです。山林の開放後、嘉明湖には国内外から多くの登山者が訪れ、日本での検索数も多くなっています。人が増えるほど、山には手入れをする人が必要です。この湖を自分の目で見て、一緒に守りたいなら、出発前に次のことを心に留めておきましょう。
- 早めに申請する:山小屋、キャンプ場、入山の枠には限りがあります。出発前に最新の公式ルールを改めて確認しましょう。
- 高山病に注意する:頭痛がどんどんひどくなる、吐き気や嘔吐がある場合は、ペースを落とすか下山しましょう。
- 「リーブ・ノー・トレース」を守る:ゴミはすべて持ち帰り、歩道や湖畔に痕跡を残さないようにしましょう。
- 1キロを担ぐ、またはボランティアワーホリに参加する:登るついでに資材をひとつ担いで。自分の手で歩道を直したい人は、林業及自然保育署台東分署のワークホリデーに応募できます。
次に嘉明湖の歩道を歩くとき、足元の石段のひとつひとつは、どこかの登山者が担いで運んだものだと心に。もしかしたら今回の山行では、あなたの番になるかもしれません。
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出発前に申請
山小屋、キャンプ場、入山証の枠には限りがあります。申請は公式サイト(中国語)から行います。

登山口へのアクセス
登山口は、南横公路(台20線)154.5キロ地点の向陽国家森林遊楽区から歩いて行きます。公共交通機関はないため、車での移動が必要です。

手作り歩道の作業に参加
手作り歩道の作業ホリデーは、林業及自然保育署台東分署が台湾千里歩道協会と協力して案内します。問い合わせは089-324121、内線705または713(平日8:30〜12:00、13:30〜17:30)。
よくある質問
嘉明湖の「一人一キロ」とは?
登山者が登るついでに工事資材を歩道沿いの作業地点まで運び、人力による歩道の修復を手伝う取り組みです。10年間で延べ7万人以上が参加しています。
嘉明湖の手作り歩道ボランティアはどう申し込む?
林業及自然保育署台東分署が告知する手作り歩道ワークホリデーをチェックし、告知の方法に従って申し込んでください。
嘉明湖へ行くには何の申請が必要?
山小屋またはキャンプ場と、入山の申請が事前に必要です。枠に限りがあるため、出発前に最新の公式ルールを確認してください。



