台東県政府が推進する台東工芸とオーストロネシア語圏の国際交流は「南島漣藝」という名目

Taitung Tonga Barkcloth Craftsmanship Exchange

台東県政府が推進する台東工芸とオーストロネシア語圏の国際交流は「南島漣藝」という名目で様々な活動を行っています。8月1日にはトンガの芸術家Tui Emma Gilliesによる「樹皮布工作坊(ワークショップ)」が都蘭新東糖廠にて行われ、オーストロネシア文化や樹皮布工芸に興味を持つ多くの人々が集まりました。

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ワークショップでは芸術家のTuiによるトンガに伝わる樹皮布文化の紹介や、百年以上の歴史を持つtutu(トゥトゥ)とkupesi(クペシ)の作り方が実演されました。参加者はTui指導の下、樹皮布作りを体験し伝統工芸の複雑性とその貴重さについて理解を深めました。

Tuiは現在トンガでtapa(タパ)製作を行う際、簡略化する為に二層目をプラスチック製に置き換えている事について便利ではあるけれど、作品の耐久性や文化的価値を損なっていると指摘しました。そして彼女は伝統工芸とは適切に保護されて継承されるべき文化資産であると強調しました。

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レジデンス滞在期間中、Tuiは都蘭部落にある人間国宝・沈太木頭目(Panayおじいさん)のアトリエを訪問しました。Panayおじいさんは樹皮を用いて様々なアートグッズを製作しており、その仕事ぶりは彼女に大きな感銘を与えました。また地元芸術家・Siki Sufinが鉄ハンマーを用いて樹皮を採取する技術に感嘆し、彼女もトンガで行われている樹皮の採取方法を紹介しました。

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Tuiは自作の樹皮作品をPanayおじいさんに贈呈し、彼の樹皮布文化推進に対する賞賛を表しました。そして自分の知る樹皮文化と技術は母親であるSulieti Fieme’a Burrowsから継承したものであり、いつか母と共に再度都蘭を訪れ、Panayおじいさんと交流したいと述べました。

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文化部は「南島漣藝」国際交流計画の一環として今年タイ、シンガポール、トンガから3名のオーストロネシア語圏の芸術家を台東のアーティストインレジデンスに招き、また地元台東から3名の芸術家が国外のアーティストインレジデンスに参加出来るよう助成を行い、台東のオーストロネシア文化の素晴らしさを広める交流を促進させました。是非台東県政府文化部ファンページ及び南島漣藝ファンページをチェックして活動の詳細をチェックしてください。

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