
台東県政府は、マレーシア旅行市場での認知度向上を目的に、2025年6月10日にクアラルンプールで「スロートラベル台東」をテーマとした観光プロモーションイベントを開催しました。台東県交通・観光発展処の洪国欽副処長が代表として出席し、現地の旅行業界関係者に向けて台東独自の旅行体験やインセンティブ制度を紹介しました。

イベントには40社以上の旅行業者およびメディア関係者が参加。駐マレーシア台北経済文化代表処の蒲正敏処長や台湾観光庁の周士弼クアラルンプール事務所長も駆けつけ、力強い支援を示しました。当日はマレーシア中華旅行公会(MCTA)と観光協力に関する覚書(MOU)も締結され、今後の連携に向けた基盤が築かれました。

会場では、人気のマレーシア人インフルエンサー Jasonが台東旅行の体験を共有。東部縦谷の美しい山々や太平洋沿岸の青い空に魅了されたと話し、「心身ともに癒される隠れた名所」だと称賛しました。原住民族文化や地元グルメ、特に「紅烏龍茶」の魅力にも触れ、さらに原住民族の伝統衣装を体験する一幕もあり、会場は大いに盛り上がりました。

翌6月11日には、県政府代表団がマレーシア中華旅行公会(MCTA)本部を訪問。洪副処長が台東県を代表し、MCTAの劉順源会長と観光連携の覚書に署名し、長期的な協力体制の構築が図られました。

洪副処長は「台東は豊かな自然資源と原住民文化に恵まれており、国際観光地として大きなポテンシャルを持っています」と述べました。昨年より県政府はマレーシア市場の開拓に力を入れており、今年は周所長の導きのもと、MCTAおよびマレーシア旅行代理店協会(MATTA)との交流を深め、Golden Tourworld Travel、GTT、中国航空とも連携し、東南アジア市場でのプロモーションと競争力向上を目指しています。将来的にはチャーター便の開設も視野に入れ、さらなる誘客を図る計画です。

MCTAの劉順源会長は、台東との連携に対して大きな期待を示し、マレーシア—台東間のチャーター便の実現を強く支持すると表明。今後は観光資源、マーケティング、産業交流の各分野において協力を深め、両地域間の新たな交流の章を開いていくと語りました。