
国家発展委員会(国発会)は台東を「デジタルノマド元年」のモデル地域に選定し、台東はその先導的な役割を果たしています。台東県の饒慶鈴(ジョウ・ケイレイ)県長は6月7日、国発会主催の「台湾デジタルノマド決起大会」に出席し、デジタルノマドの推進および国際フレンドリーな環境づくりに対する台東の決意と行動力を示しました。イベントには自治体や世界各地のデジタルノマド人材が集まり、台湾をグローバル・ノマドにとっての第一選択地とすることを宣言しました。

台東は2020年より先行してデジタルノマド政策を展開し、「就業ゴールドカード」を持つ国際的なデジタル人材との交流を積極的に進め、彼らを台東に招いて文化体験を促してきました。2023年にはデジタルノマドコミュニティ「TTNomad」プラットフォームを立ち上げ、100人以上のメンバーを擁する情報交流の場を提供。短期滞在、ワークショップ開催、地域交流の促進などを通じて、台東への誘致を進めています。2025年には国発会より「デジタルノマド元年」モデル地域に選ばれ、サービス拠点やコンサルティングを提供するほか、日本のノマド推進団体との間でMOU(協力覚書)を締結し、国際的な連携も深めています。

饒県長は「ポストコロナ時代においてリモートワークは主流となっており、台東はその豊かな自然、多様な文化、フレンドリーな環境によって、アジアにおける理想的なワークライフバランスの実現地です」と語りました。今年、国発会は台東でデジタルノマドのスタートイベントを開催し、各国から訪れたノマドたちを迎えて「一日体験ツアー」を企画。参加者は台東の人文風景やゆったりとした生活リズムを体感し、熱烈な反響を得ました。これにより、台東は再び国際舞台の注目を集めています。

デジタルノマドは地域経済や産業の活性化を促し、グローバルなリモート人材と地方創生を結びつけるハブとなります。今後も国内外の連携を深め、より良い環境整備を進めることで、さらに多くのノマドを迎え、台東を知ってもらい、訪れてもらうことで、世界中のデジタルノマドの「夢の目的地」になることを目指します。
今回の大会では展示・交流の場も設けられ、台東県政府はデジタルノマド政策推進における実務経験と成果を共有しました。ここ数年、台東は自然と文化の魅力により、多くのデジタル人材を惹きつけています。饒県長はこのたび、台湾の著名なメディア《遠見》より「五つ星県市長」の評価を受け、政策への高い評価と持続可能な発展への原動力を証明しました。世界的なデジタルワークの波が広がる中、台東は着実に歩みを進め、国際的なデジタルノマドの第一選択地となる未来を目指します。