台東県政府はオーストロネシアの海洋文化の発展を推進するため、3月12日に原住民文化創意産業聚落で「部落事務区域諮問会議」および「南島カヌー国際交流イベント」を開催しました。本イベントでは、5月上旬に予定されている国際交流プログラムへの部族の積極的な参加を奨励するとともに、劉育逸氏と張耶海·撒慢氏を含む「海洋文化学習センター」の15名の委員に任命証が授与されました。

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台東県長の饒慶鈴氏は、本イベントは単なる文化継承ではなく、台東とオーストロネシア文化圏を結ぶ重要な架け橋であると述べました。また、県内の原住民部落が積極的に参加し、台湾の原住民族の独自性と活力を世界に発信することを期待していると強調しました。

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また、饒県長は県政府がこれまで海洋文化の継承活動を積極的に推進してきたことに触れました。昨年、県政府は莿桐部落と「協力覚書」を締結し、文化の振興と革新のための推進委員会を設立しました。

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さらに、昨年半ばから、Fudafudakan独木舟隊のメンバーを招集し、杉原湾で原住民海洋学習センターを設立し、海洋教育プログラムや伝統航海技術の実践学習を提供してきました。今後、県政府はこのモデルを他の沿岸部の原住民コミュニティにも広げ、より大規模な学習ネットワークを構築する予定です。

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2025年5月には、パラオからの南島カヌーが台東に到着し、盛大な海上歓迎セレモニーが開催されます。原住民コミュニティが一堂に会し、この歴史的な航海を祝うとともに、南島航海文化の海を越えた交流を深めます。イベント期間中には、部族ツアーや海洋・陸上アクティビティが開催され、海洋生態ツアー、伝統工芸ワークショップ、原住民料理体験など、多彩な文化体験が楽しめます。また、部族の長老や文化伝承者によるストーリーテリングや知識交流が行われ、部族の歴史や航海文化、カヌー製作技術について学ぶ機会が提供されます。

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台東県政府は、この国際交流を通じて、台東の原住民文化とオーストロネシア文化の独自性を際立たせ、国際的な舞台へと押し上げることを期待しています。また、海洋文化に関心のあるすべての方々に、この文化の祭典に参加し、南島カヌーの歴史的な航海を共に見届けてほしいと呼びかけています。

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