台東へ定住したPraveen 美味しいインド料理を分かち合いたい
多くの人にとっては、キレイな空と海がある台東は、辺鄙で物資に乏しい場所です。しかし、近年、台東では、大型の国際イベントが開催され、グローバル化が進み、さまざまな国からの新移住民が台東へ定住しています。
台東では、オーストラリアやアメリカから移住してきた人が至る所にいますが、インドから移住してきた人は、みんなの注目の的です。南インドのBangaloreから台東へ移住してきたPraveenは、台湾に来て8年にもなります。「台東は、僕が、台湾で最初で唯一定住したいと思った場所です。」と彼は話してくれました。
一千万人以上の人口を誇る南インドBangaloreから、人混みが多く賑やかな街、台東へ移住してきたPraveenは、移住当初は、新しい世界のような場所に舞い降りたような気分がしていました。生活スタイルも違えば、至るところに中国語表記のメニューがあり、戸惑うことばかりでした。彼は、充実した生活を送りたいと、ニューフェイスと目標を打ち立てました。「忙しい時ほど、台東の美しい環境の中にいられることが、天の恵みであり、幸せなことだと感じます。」とPraveenは話します。インド人はとてもリズミカルに早口に話しますが、台東は、まるで時空を超えたタイムトンネルに入ったかのように、リラックスした愉快な話し方をして居ます。これが、彼を台東の虜にした一番の理由です。
台東市区でインド料理を営んで約4年、Praveenのインド料理は口コミで噂が広まり人気が出てきました。「僕は、真心を込めて料理を作っています。インド料理は他の料理とは違って、誰でも作れるわけではないのです。」インド料理の話になると、Praveenはとても厳粛な顔になります。インド料理は、とても集中力がいり、調理時間が長く、料理ごとにオリジナルの配合があり、どの香辛料を使えばいいのかなど、それぞれの香辛料の配分が異なります。少しでも配分が異なると、風味が異なってしまうのです。それぞれの香辛料の組み合わせも、また一つの学問なのです。「インド料理店は、あまり儲かりません。ただ、この台東の人々とインドの美味しい料理を分かち合いたいのです。」とPraveenは言います。現在、お店は週二日の定休日があります。休みの日は、たまに知本まで足を延ばして温泉に浸かったり、山海鉄馬道で散歩をしたりしています。Praveenは、このような生活リズムがとても気に入っていて、これこそが最高に気持ちいい生活スタイルだと考えています。「故郷のインドは、すごく遠い場所にありますが、あまり故郷が恋しいとは思いません。去年、インドへ帰って家族に会ったとき、逆に台東が恋しくてたまらなくなっていました。いつの間にか、台東は、僕の帰る家になっていたのです。」とPraveenは情深く話してくれました。彼にとって、台東は切っても切れない大切な存在なのです。
「初めて元宵節の神様の辺境周りイベントを見たときの感動は、忘れられません。」Praveenは、少し間を取ってから、説明を続けてくれました。彼は、このイベントは国際的な慶典であり、同時に台東の唯一無二の民俗伝統文化であると考えています。以前、海外観光客に質問したところ、彼らがこの類の文化慶典に大変興味があることを知りました。このような慶典は、他の国では真似できない祭りのイベントです。台東の元宵慶典活動は、豊富な元素や多彩なビジュアルにあふれています。もし、この類の伝統的な祭りのイベントを国際的にアピールすれば、台東はさらに世界から注目され、さまざまな国からより多くの人々が台東観光に訪れることでしょう。
Praveenと同じように、どんなに忙しくても心は余裕を持ち、控えめに充実した生活を楽しみ、毎日をアグレッシブに過ごし、彼の作るインド料理を楽しみにしてくれる人々のために、異国料理で台東人の舌を唸らせ、この情熱を大好きな土地の人々に知ってもらうことで、幸せを感じることができるかもしれません。インタビューも終わりに差し掛かったとき、台東で8年もの時間を過ごしたPraveenは「台東には、山も海もあります。まさに、ここは、パラダイスです!」と台東愛を披露してくれました。ピュアで汚染とは縁のない優良な生活環境を追い求めている人も、心休まる聖なる場所を求めている人も、台東には、さまざまなエネルギーとパワーを与えてくれる人がたくさんいます。ここ、台東でしか体験できない幸せのカタチを、見つけてみませんか。