美しい山と海が交錯する東部では、豊富な地理環境と無限に広がる景色が季節移り変わりと日夜の様々な変化を楽しむことができます。初めてここを訪れたある人物が、まるで夢のような不思議な旅でもしたかのように、台湾・台東での旅行で人生の新しい目標と方向性を見つけ、今では、新しいスタートを歩んでいます。
Cameron Hansonは、小さい頃から芸術の色濃いシアトルで育ち、大学では芸術を専攻していました。旅行好きが高じて、30カ国以上の国を歩き回りましたが、アジアは未踏の地でした。「二年ほどかけて、どこで英語を教えられるか考え続けて、台湾のマルチ文化や小島の風情が第一の選択になりました。その他にも、日本、韓国、ベトナム、香港なども考えていましたが…」とCamは話してくれました。想定外だったのが、アジアの最初の土地として台湾旅行で台東を訪れたはずが、彼のゴール地点となり、Camは台湾・台東に住み着いてしまったのです。
「シアトルでの生活は、まるで牢屋にでもいるみたいでした。毎日、朝から版まで仕事に追われていて、窒息しそうでした。」と、Camは台東へ来る以前の生活を教えてくれました。台東へ来た彼は、運命の出逢いを果たします。そして、今までの生活スタイルを一新したのです。また、しっかりとした口調で「僕は、この台東で今までとは全く異なる生活ができることに気がつきました。お金はそんなにありませんが、ひもじい思いをすることはありません。だから、アメリカよりも、ここの生活の方がずっと好きです!」とも話してくれました。現在、彼はコーヒーショップのオーナーであり、フリーのカメラマンでもあり、そして一人の父親でもあります。一人で何役もこなす彼は「すごく忙しいけど、幸せです。」と笑顔を見せてくれました。
晴れの日も雨の日も、同じ様に過ぎるルーティーンワークの日々に疲れきっていたCamは、そんな日々を抜け出そうと、自分のいた世界から勇気を出して飛び出し、今では、新しい人生の旅を歩んでいます。「台東に来た当初は中国語がうまく話せませんでした。でも、ここの人々はとても情熱的なんです。あるとき、一人でランチをしていた時に、一緒にビールを飲もうと誘ってくれたんです。暖かい天気の地方には、暖かい人々がいると誰かが言っていましたが、本当にそうだと思います。」とCamは話してくれました。台東人の暖かさは、暖かい気候とも少しは関係しているのかもしれません。インタビューをした日は、眩しいくらいの太陽の光が燦々と差し込んでいて、その暖かさがCamに台東で出逢ったたくさんの暖かい想い出を思い出させました。
「一度、大切にしているカメラをバーに忘れたことがあるんですが、四日後にお店に探しにいったら、カメラがちゃんとあったんです。お店の人が、ちゃんと保管していて、僕が戻って来るのを待っていてくれたんです。」とCamは話してくれました。もし他の場所だったら、カメラはとっくに無くなっていたかもしれません。旅行客にとって旅行地区の安全は非常に大切ですが、その点、台東はとても安心できる旅行地区です。「台東人はとても優しいというのが、ここの第一印象です。」とCamは話してくれました。台湾に来た当初は、中国語がうまく話せませんでしが、奥さんの紹介で様々な場所から台東を訪れた友達と知り合うことができ、言葉の壁を乗り越えて現地の人々とコミュニケーションを取り合っています。この触れ合いも、彼の日々を楽しくしてくれるスパイスなのです。
「シアトルでは普通の生活をしていましたが、今の生活はとてもフレキシブルで、楽しいことがたくさんあってとても充実した日々を送っています。」東海岸公路にある「月光海咖啡屋」を一生懸命経営しているCamですが、暇さえあれば山や海の美しい景色を写真におさめています。台東の美と特徴は、生活には欠かせない元素の一つです。色々な角度から見ていると、思いがけない発見やサプライズを見つけることができるのです。美しい景色に、どこまでも無限に広がる土地は、人情味で溢れています。この人情味溢れた台東で、一万キロも離れたシアトルとの愛の物語が生まれたことで、Camの新しい人生が始まりました。未来は、何が起こるかわかりません。ですが、確かなことは、明るくポジティブな気持ちを持ち続けていれば、幸せはいつまでもずっとずっと続くということ、そして、楽しい出来事も、幸せな気持ちと一緒に必ず訪れるいうことです。