現代人にとって食は生命を維持するためのものだけではなく、その味わいで人生に喜びを与えてくれると同時に食を通してその土地の特性などを認識する旅行の醍醐味の一つでもあります。今回ご紹介するのは路地裏にひっそりと佇む隠れ家のようなお店たち。目新しいものから定番のお店までどれも地元民から高い評価を受けている人気店です。地元民のおすすめリストを参考にして食べた瞬間幸せを味わえるグルメを探しに出かけましょう。
灼熱の夏日には、冷たいものを食べてその暑さを消し去りたい!「台澢號」は東河都蘭村の小さな坂道にあるかき氷店、カラフルに塗られた看板が目印のこのお店では台東産の食材を使用して作られた食品が販売されています。揚げ物・スイーツ・飲み物・かき氷など種類豊富でどれも台東らしさを感じられる味わいで人気です。
一番目を引くメニューは都蘭の海をイメージした青いかき氷・海浪冰でしょう。青色は視覚効果で涼しさを倍増させ、波をイメージしてトッピングされたホイップクリームは甘塩っぱい味わいを楽しめます。蒟蒻や海草といった台東の要素が中に詰まったこのかき氷は夏だけの期間限定販売品なので、チャンスを逃さずこの期間中に訪れてみてくださいね!
もう一つの人気商品である「招牌山茶冰」は地元の特産品である鹿野紅烏龍茶の茶葉を使ったシロップと砂糖漬けの梅がトッピングされたかき氷で、甘酸っぱい味わいが楽しめる一品。セットで出てくるブラックタピオカを加えるとまた違った食感と味わいを楽しめます。
台澢號にはかき氷以外にも副菜類や揚げ物などが用意されています。中でもフィッシュ&チップスは「ビール衣」か「パン粉」を自分の好みに合わせて選べます。注文が入ってから揚げているので衣はサクサク、中の魚はやわらかくしっとりとしていてソースをつければまた違った味わいが楽しめます。オープンバースタイルにカラフルなペンダントライトを採用した店内にはビストロとかき氷店とカフェを融合した雰囲気があり、台東の太陽を思わせるあたたかさで出迎えてくれる素敵なお店です。
住所:臺東縣東河鄉都蘭村146-2號
連絡電話番号:0955-092961
営業時間:水〜日11:00-18:30(月・火定休日)
ウェブサイト:ファンページ
「劉媽媽古早味」は昔ながらの麺料理を提供する地元民が愛するお店。台東市内の正氣北路近くにあるこの路地裏隠れ家グルメは以前テレビ番組の取材を受けたこともある有名店でお財布に優しい価格設定でおなかいっぱいになれるコスパの良い路地裏グルメ店として人気を博しています。
一軒家を改装して利用しているこのお店、可愛らしいおばあさんのイラストが描かれた看板は見る人に親切な感じを与えてくれます。メニューは種類豊富で混ぜ麺、スープ麺、ルーロー飯、水餃子、スープ、副菜など多種多様、茹で麺にフライドエシャロットをかけてキノコ入りの肉そぼろや青ネキ、パクチーを振りかければその香ばしい香りで食欲が湧き上がります。台東の名物郷土料理である米苔目も劉媽媽の手にかかればさっぱりとしたスープにもちもちの麺がよくマッチした食通達を虜にする一品へと変化します。こういった昔ながらのお店で麺を食べる時は滷味をセットにするのが定番、他にも厳選した豚肉を使って作られた手作りワンタンや水餃子はつるっとした食感に餡の美味しさがマッチしていて病みつきになる味わいです。
田舎の素朴な味わいを楽しみたいのなら、「劉媽媽古早味」にはまること間違いなしです!昔からのお財布に優しい価格設定で台東人がおすすめするのもよくわかる人気店です。
住所:臺東縣臺東市正氣北路339巷115號
電話:089-9360379
営業時間:10:30-14:00,17:00-20:00(日曜定休日)
ウェブサイト:ファンページ
いつでも満席状態のお店をあなたは訪れたことがありますか?一体どんな魅力があれば常に満席という状態が続くのでしょう。牛肉麺と水餃子、滷味を売りにしている金崙駅秘境海岸近くの人気麺店「鼎倫牛肉麵」、ここを訪れる為だけにここまで来るお客さんも沢山いるほどの人気店で営業時間は常に満席、開店前から予約カードを貰いに沢山のお客さんが行列を作っています。
絶対に食べてほしい看板メニューの牛肉麺はすっきりとした味わいながら辛味を感じるスープにもちもちとした歯応えの麺を合わせた一品で、お店の人の手が躊躇ってしまう程大きく切り分けられた牛肉の塊が具材として入っています。筋がとろけるほど柔らかく煮込まれた牛肉は夢中になる美味しさ!ジャージャー麺と練り胡麻麺を融合させた絶妙な味わいのある雙醬麵は具材として載せられた細切り野菜や薄焼き卵がマッチしていて食欲をそそる味わいです。他にもしっかりと味付けされた各種滷味にキュウリ、豆腐、龍鬚菜、ピーナッツ、たけのこなどを使った副菜も用意されています。メニューはどれもシンプルですが、どのメニューにもお客さんに対するお店の思いやりがこもっています。機会があれば是非金崙温泉を訪れて、大人気の太麻里グルメを味わってみてください!
住所:臺東縣太麻里鄉金崙村132號
電話:0897-71918
営業時間:11:00-14:15/17:00~19:15来訪人数が多い、もしくは商品が売り切れた場合は早めに営業終了することもございます。電話やウェブでの事前予約は請け負っておりません。(火曜定休日、月末は火・水二日間の休みになります)
ウェブサイト:ファンページ
「上海街早餐」は路地裏にある隠れ家のような朝食店。台東で暮らす人々が子供の頃から大人になるまで親しんできたお店で、すべてのメニューを手作りすること数十年間拘ってきました。このお店の看板メニューである小籠包を蒸す際に立ち登る蒸気の煙はここで暮らしている人々を眠りから醒めさせてくれる目覚まし役割を果たしており、素晴らしい一日が始まります。このお店は毎年開催されている台東スローフードフェスティバルのポスターにもなっていて、今年(2023年)のポスターにも背景イメージとして利用されていることからもこのお店の朝ごはんが特別なものであることがわかります。
「上海街早餐」で朝食をいただくのなら、小籠包と荷葉蛋餅は絶対にオーダーしたいメニューです。完全手作りで作られた手ごねの薄皮を用いた小籠包はもちもちとした食感で具がたっぷりと詰まっており、生姜の千切りとお酢、醤油をつけて食べればたまらない美味しさです。透けるような薄さで作られた人気メニューの蛋餅は形状が荷葉に似ていることから、荷葉蛋餅と呼ばれており他店では味わえない口当たりを楽しめます。豆の香りと炭焼きによる独特の味わいが楽しめる豆乳など、昔ながらのメニューが揃っているので是非お試しください。
毎朝三時に起床してメニューに使う生地を捏ねることから仕事を始め、具材を切り分け、蛋餅の皮を作り、豆乳を温めて紅茶を煮出す…どのメニューも手作りの為売り切れ次第終了となりますから早めにお店を訪れてくださいね。
住所:臺東市傳廣路360巷53號/上海街の入り口(基督教醫後ろにある路地を入ってください)
電話:089-933-8097
営業時間:月〜木早朝5:30から10:00(日曜定休日)