芸術と文化の優秀な人材in台東

南迴線は、山と海の美しく爽やかな景色が広がる広大なエリアで、ゆったりとした時間と大自然のパワーを感じることができます。南迴四鄉には、達仁、金鋒、大武、太麻里などの村があり、は、排灣(パイワン)、阿美(アビ)、魯凱(ルカイ)の地元原住民文化と結びついた豊かな文化が漂っています。南迴沿いの公共アート作品を鑑賞したり、大武國中や南迴海灘(南迴ビーチ)、原愛工房などの芸文スポットを訪れれば、この地の大いなる芸術パワーが感じられます。

台東美術館

圖片來源 萬物糧倉大地慶典 官網

全国唯一の県レベル美術館である台東美術館は小さいながらも美しいデザインで展示室以外にもカフェやレストランがある他、屋外の広々とした芝生の空間にはアーチ状の木造遊歩道やパブリックアート作品、そして原住民を代表するシンボルなどが配置された芸術の息遣いが感じられる作りになっています。アート作品の展示がおこなわれているだけではなく、芸術と産業や観光がリンクしたこの空間では様々なアクティビティが開催されており、親子連れで訪れるのにとても適した空間になっています。
一、二期館舎という二つの建物に分かれている台東美術館。一期館舎は日本式建築に地元原住民の様式を融合した禅の美を意識したスタイルの建築で、台東の気候特性を考えた上でデザインされたエコ建築となっています。メインはコレクションの展示で、山歌と海舞という二つの展示ホールがある他、行政エリアや会議室、コレクションルームが備え付けられています。
二期館舎は現代的な幾何学模様を取り入れた比較的斬新と言えるデザインの建築になっていて、台東の青い海や大自然の緑を鉄筋やガラスに反映させることで相互作用により現代的な雰囲気を生み出しています。二期館舎には大小二つの創作教室やアートをテーマにしたレストラン、駐在しているアーティストが使うための休憩室などが併設されていて地方文化を発信する中心地になっています。
台東を訪れるのなら山や海に触れ合うだけではなく、台東美術館に足を運び大自然と融合した芸術や暮らしを体験すると共にこの知的なアート空間に陶酔しましょう。

住所:臺東縣臺東市浙江路350號
電話:(08)9341148
開放時間:火〜日09:00~12:00;13:30~17:00(月曜及び祝日は閉館)
ウェブサイト:オフィシャルウェブサイト

台東大学図書館資訊館

圖片來源 東南旅遊

かつて国際的な建築ウェブサイト上で世界で最もユニークな図書館八選に選ばれ、旅行者に東台湾で最も美しい図書館として評された「台東大学図書資訊館」。特殊な建築構造により小さな緑色の丘に立つエジプトのピラミッドに見える写真撮影スポットとして旅行客に人気を博しています。

建築士・陳良全によりデザインされたこの芸術的な建築は山々に囲まれた台東大学の独特な地形景観に溶け込むようにデザインされており、ピラミッドを彷彿とさせる本館北側は台東大学の知識が全て詰まった五階建てのデザイン。南側は丸みを持たせた波状の二階建てで、鏡心湖畔まで続くデザインで台東大学に関連する情報の核心を担う重要なセンターとして利用されています。

図書資訊館の外観は水をテーマにしたモダンな質感のデザインになっており、図書館の建つ斜面に作られた階段を登って景観台へと上がれば校内の様子のみならず遠方に広がる山や海、都蘭山、鯉魚山、美しい南迴鉄道と利嘉溪平原、青々とした太平洋を飽きるまで眺められます!台東旅行に出かけたら、是非この場所を訪れてリラックスしてみてはいかがでしょうか。

住所:臺東市大學路二段369號
電話:(089)518135
校内開放時間:08:00~17:00
ウェブサイト:オフィシャルウェブサイト

国立台湾史前文化博物館

  • 圖片來源 台灣觀光旅遊網
  • 圖片來源 台灣觀光旅遊網 01

台湾の歴史的背景に興味はありますか?知識欲を満たしたいという願望はありますか?「国立台湾史前文化博物館」は台湾初の先史時代遺物と台湾オーストロネシア系民族をテーマにした遺跡と自然生態園を併設した博物館です。博物館では訪れた全ての人が多様性に富んだ台湾の文化について学び、違った角度からこの土地に対する理解を深められるようになっています。

「国立台湾史前文化博物館」は世界的に有名なポストモダン建築家の巨匠マイケル・グレイヴスによってデザインされ、やや長方形のデザインには閩南、客家そして原住民の文化的特徴が融合されており、独創的な風格を備えています。2020年に始まった康楽本館のリフォームと常設展示室のリニューアルが今年(2023)完成し、5月よりリニューアルオープンしています。建築士・陳哲生が担当した館内のリフォームでは建物と史前館の繋がりを改めて見つめ直すと共に「打開(開ける)」「流動(動き)」の二つがリフォームの核として採用され、外に広がる芝地から博物館への入場口、そして館内へ進む動線をバリアフリーデザインにすることで全ての人が平等に各の持つ知識欲を満たす権利を行使することができます。

常設展示室のリニューアルではテーマが明確に伝わる動線作りが行われ、2000件を超える貴重な展示品を通して過去一万年に渡る台湾の軌跡を見ることができます。また館内中央部に作られたオープンスペース「山の広場」は台東の山岳地をイメージした起伏のある広々とした草地になっており、訪れた人々の五感を刺激することで純真な心を呼び起こし、リラックスした気持ちで展示に集中することができます。

台東を訪れたのなら、国立台湾史前文化博物館を旅行プランに追加し、東海岸初の国家博物館で感動に浸りましょう。

住所:臺東縣臺東市豐田里博物館路一號
電話:089-381166
開放時間:火〜土9:00-17:00(月曜日、大晦日、お正月休館)
ウェブサイト:オフィシャルサイト

又煦陶作

  • 又煦陶作1
  • 又煦陶作2
  • 又煦陶作3

台東市にある陶芸教室「又煦陶作」は故郷へUターン帰郷した黃郁絜さんが始めた芸術体験空間です。店名の良いを表す「又煦」は日本語の「よし」と暖かさを意味する「煦」という字から来ており、この店名が表すように暖かくて快適な環境を作り出すことがこの陶芸空間の目的であり、お店を通して多くの方に陶芸作りの素晴らしさを知って欲しいと願っています。

沢山の人に陶芸、さらに作品の創作にチャレンジして欲しいという願いから又煦陶作では決められた作品を作るコースなどは設けていません。生徒は「手捻り器クラス」「陶器オブジェ作りクラス」「基礎轆轤クラス」そして「上級創作クラス」の四つから自分の受けたいものを選び、生活の中で使う陶器作品や小型オブジェなどを作ることができます。

店内には陶芸用の工具や陶土などの材料が揃っており、プロの陶芸講師から陶土の特性や扱い方を学び思い出の詰まった唯一無二のDIY作品を作ることができます。陶芸愛好家も、初めて陶芸に触れる初心者の方もリラックスして作品作りに打ち込める素敵なお店です。(写真提供:又煦陶作FB

住所: 臺東縣臺東市杭州街118號1樓
連絡電話番号: 0921-271-867(体験には事前予約が必要です)
ウェブサイト:又煦陶作ファンページ

角琉璃 JIAO(蜻蛉玉の手作り体験教室)

撒巴里文化藝術工作室 (サパリ文化芸術アトリエ) 伝統と革新の融合により 木彫りの生命力を表現する

透き通った色とりどりの蜻蛉玉はパイワン族の人々にとって代々伝わる家宝のような存在です。描かれている模様にはそれぞれ違った意味合いが込められており、伝統的なパイワン族社会においてそれは部族での社会的地位を表しています。太麻里はパイワン族の居住地であり、パイワン族文化について深く理解したい方は大王部落にある蜻蛉玉のお店・角琉璃で蜻蛉玉の手作り体験教室に参加しましょう。

角琉璃はパイワン族の品鈞さんとその妻である楚玄さんが共に経営しているクリエイティブブランド。二人はパイワン族の伝統工芸品である蜻蛉玉の技術を次世代へと継承してゆくことを願うと共に花紋という伝統模様からの脱却を試みていて、大自然と周囲の生活環境から得られた創作活動へのインスピレーションからオリジナル模様の蜻蛉玉を制作すると共にその技術を継承してゆくために蜻蛉玉の可能性を広げてゆきたいと願っています。

角琉璃を訪れたのなら、その革新的な工芸技術を用いて作られた蜻蛉玉作品を鑑賞するだけではなく、大好評の蜻蛉玉の手作り体験をお見逃しなく。初心者であってもガラス玉の成形、色付け、焼き付けといった興味深いプロセスを先生が一から指導してくれるので安心です。火の中でガラス玉が形作られていく様子を眺めていると知らず知らずのうちに癒されているのを感じることでしょう、それに自分で作った蜻蛉玉を身につけることで大きな達成感も得られます!(図案提供:FB@角琉璃

住所: 臺東縣太麻里鄉民權路170號

連絡電話番号: 0981-031-025

営業時間: 12:00–18:00(体験には予約が必要です)

ウェブサイト: 角琉璃ファンページ

笆札筏布工坊(Pacavalj Fabric Workshop)

  • 笆札筏布工坊fb1
  • 笆札筏布工坊fb2
  • 笆札筏布工坊fb3
  • 笆札筏布工坊fb4

大鳥村は又の名を笆札筏部落として知られており、南迴線エリア最大のパイワン族の部落です。山と海に囲まれたこの街で暮らす人々は素朴で風情があり、まるで世俗と隔絶されたかのような雰囲気が漂っています。大鳥村は観光化が進んでおらず、シンプルな生活機能だけが整えられたスローライフを感じる街並みをゆっくりと散歩し、笆札筏布工坊を訪れてパイワン族らしさが表現されたバッグを部落の物語と一緒に持って帰りましょう。

笆札筏布工坊の布製品や編み物は顧客から「南迴線上のルイ・ヴィトン・バッグ」として高く評価されており、その貴重な価値は精巧な職人技と独自のスタイルだけではなく、部族に伝わる文化を受け継ぐ事に対する決意や困難を乗り越えようと意志が込められています。笆札筏布工坊の設立には部落の女性達の活躍が関わっており、当時大鳥部落は若者たちが村から離れ過疎化と就職難に直面しており、加えて莫拉克(モーラコット)台風による被害も相まって大きな打撃を受けました。そんな中、部落の女性達に仕事の機会を作ろうと王曉彤さんが数名の仲間達と共に伝統工芸品を作る為の基本パターンやデザイン、布の裁断、縫製などを取り行うことからスタートさせたのがこの笆札筏布工坊です。原住民マーケットに立ち位置を築きブランドの特徴を打ち出し、部落の文化事業として広めています。

笆札筏布工坊の製品は美しく実用的で、昔から伝わる伝統と現代の特徴が融合した製品にはパイワン族の伝統図案が刺繍され、見栄えよくオシャレさも感じられます。トートバッグ、仕事用カバン、筆入れ、化粧ポーチといった機能性に優れた製品の他、蘭嶼バッグ、たまごバッグなどのオリジナルデザインに加え、顧客のニーズに合わせたデザインのカスタマイズも請け負っているので持っているカバンが他の人と被る事はありません。(図:FB@笆札筏布工坊

住所: 臺東縣大武鄉大鳥村292號

連絡電話番号: 089-792-151

営業時間: 09:00–18:00 (日曜定休日)

オフィシャルウェブサイト

撒巴里文化藝術工作室 (サパリ文化芸術アトリエ) 伝統と革新の融合により 木彫りの生命力を表現する

撒巴里文化藝術工作室 (サパリ文化芸術アトリエ) 伝統と革新の融合により 木彫りの生命力を表現する

大自然が与えてくれる恵みを堪能するだけではなく、地元の文化を知ることも台東旅行の醍醐味の一つです。山中に足を踏み入れ部落を訪問し、撒巴里の木彫り作品を通じて地元芸術が齎してくれる感動を味わいましょう。

台東土坂部落に位置する「撒巴里文化藝術工作室(サパリ文化芸術アトリエ)」はパイワン族の偉大な木彫り師「撒巴里(Sapali)」の名前を継いだ息子張威光さんとその妻謝京穎さんが共同で運営しています。張威光さんは人間国宝であった故・朱財寶さんの木彫り技術を受け継ぎ、木材そのものが持つ造形を生かしながらそこに原住民文化要素を付け加えた素朴さとラフなスタイルが表現された独自の彫刻作品を創作しています。また、現代技術を取り入れた生活に溶け込む小型で革新的な作品を作っていてその手法で作られた棚や器には彼のオリジナリティが溢れており、作品「山豬揹娃娃(人形を背負った猪)」には父と子の間にある寄添いと信頼が表現されています。彼は努力しながら父親のスタイルを飛び出し、伝統と革新を兼ね備えながらも自分らしさのある作品を作り続けています。

また、彼の奥さんはパイワン族の文化と現代の結婚式を融合させたブライダルコンサルティング会社を経営しており、西洋とパイワン族の文化を混ぜ合わせることで良いところを引き出しあっています。仕事にはご主人である威光さんが創作した木彫り作品も取り入れられており、夫婦は手を取り合って文化の保護と継承に邁進しているのです。

電話:089-761318
住所:臺東縣達仁鄉土坂村3鄰48-4號

月桃部落石山倉庫

台東ドゥオリアン駅

太陽の光を遮り暑さを和らげて、被るだけでバケーション気分になれる編み帽子は夏の必需品。一般的な井草ではなく地元の植物である月桃の葉を使用して作られた帽子や工芸品が揃えられた石山倉庫は、台東の旅で絶対に見逃したくない本土文化の息遣いが感じられる芸術基地です。

富豐社區の地方創生成果が現れている石山部落。働き盛りの年代が部落の外へと移住し老人と子供だけが残されてゆく中、部落の生計を立てる為に一族の女性達は協力し合い地元産業を活性化させるべくこの月桃織技術を盛り立て、石山部落に「編織村」としてのブランド価値を打ち出したのです。

アミ族の人々が日常生活の中で使用してきた月桃の葉には防水・防カビの効果があり汎用性が高く、編み物や防虫、阿粨包み(糯米を月桃の葉で包んだ食べ物)、造船や家の建材として広い範囲で使用されています。部落の女性達が祖先から継承してきた編み物技術と知恵によって作り上げた作品はどれも精巧で耐久性があり、一生使える頑丈さを持っています。

ここには月桃の編み帽子以外にも創意工夫を凝らした沢山の目を引く手作り工芸品があります。月桃の蓆、月桃包み、月桃酒、そして月桃を使ってスキンケア製品や掃除用具などどれもアイディアと実用性に溢れています。また台東市吉林路一段にあるワークショップは台東が打ち出しているバイリンガル化店舗の一つでお店の紹介や商品の説明、月桃編み帽子の制作過程や部落体験ツアーの内容が全て二か国語表記になっており海外からの旅行者にも親切で、商品とお店についての理解を深める助けになっているのと同時に、台東で体験した感動をお土産という形に変えて自分の国へと持ち帰って貰うことができます。(図:FB@月桃部落石山倉庫

住所:臺東縣臺東市中興路二段191號13 倉庫

連絡電話番号:089-238-042

営業時間:10:00–17:00

阿底旦文化故事館

台東ドゥオリアン駅

真っ青な太平洋を見る為に多良駅を訪れたなら、駅の上にある阿底旦文化故事館にも忘れずにお立ち寄りください。素晴らしい木彫りの芸術品を鑑賞し、パイワン族の独特な文化について学ぶことができますよ。

阿底旦文化故事館は長年放置されていた多良小学校の校舎を改築して作られました。「阿底旦」とはパイワン族語で「土地の友」という意味を持っており、パイワン族の万物全て等しく平等であるという思いからこの名前が付けられました。またこの場所は部族の伝統工芸品である木彫りの工芸師になる為の学舎でもあります。

部族の人々がこの場所で伝統工芸を学び、継承してゆくことで地元産業と部族の経済を活性化させてくれます。

館内は主に木製の生活用品が展示されている他、不定期に地元の人々が製作した工芸作品の展示が行われています。木彫り工芸師達は林務局(日本の林野庁に相当)が提供してくれる流木を使い、とてもクオリティの高い木製のカップや猪の形をしたブックエンド、タングラムパズルなどを作っています。お時間があるようでしたら木彫り体験教室(要予約)にも参加してみてくださいね。木彫り以外にも、手先の器用な部落の女性達が手ずから刺繍したクロスステッチやガラス作品が展示販売されています。刺繍されている模様にはそれぞれ違う意味合いが込められているので気に入った商品があればお店の人に意味を聞いてみて下さい。

公開時間: 09:00 – 17:00
連絡電話番号: 089-771-481
住所:臺東縣太麻里鄉多良村2鄰15號

臺東設計中心(台東デザインセンター)

臺東設計中心(台東デザインセンター)

「設計」とは「目標を設定し、その価値を提示するために計画を実行すること」を意味した日本語、この言葉から我々は目の前にある完成品だけではなく、完成に至る行程や当初に設定したデザインコンセプトを理解することにも焦点を当てる必要があると思います。台東デザインセンター(Taitung Design Center , TTDC)は台湾初の設計と県の政策思想を融合させた芸術文化施設で「ガバナンス思考」(人X体制)・「自然地景」(人X環境)・「都市生活」(人X人)という3つの方向性から住民が「都市デザイン提案」のプロセスに参加できる「都市開発提案センター」として位置付けられていて、皆で一緒に台東の地方創生における新しい可能性を探索することができます。

2018年、地域活性化を目的としてかつて鉄道駅や鉄道警察署、ビジターセンターであったこの場所を芸術と文化の拠点:台東デザインセンターとしてリノベーションされました。デザインセンターのメインホールは「台東都市ホール」として展覧会、講座や会議が行われる空間になっています。出窓からは旧鉄道の路線と緑色の芝を眺めることができ、リノベーションされる前の記憶と現在が重なり合い、同時に過去と今の思いがこの場所で織り交ぜられていきます。また特別に併設された「都市食堂」では公務員や民間の団体が料理や食事を摂りながら気軽にこの都市の未来について語り合えるような作りになっていて、台東がこれからも成長・進歩してゆくための力になっています。(図:IG@yeah20514)

開放時間: 12:00 – 20:00(火曜日から日曜日); 12:00 – 21:00(木曜日から金曜日)

休館日:月曜日定休

入館料:無料

連絡電話番号:089-341958

住所:臺東縣臺東市鐵花路 369 號

オフィシャルウェブサイト(別のウィンドウを開く)

台東故事館

台東人の物語の続きを—台東故事館、もう一度ライト・アップ

台東で13年間営業を続けていた大手チェーン書店の誠品(エスライト)が閉店、…寂しくなるな―…と思っていたら、台東故事館が新たなスタイルで9月にリニューアルオープン!街にも新たな芸術文化の風が吹き始めました。この2階建ての建物はかつて日本統治時代に台東地政事務所として利用され、後に縣政府によって台東故事館の所在地と変更され、現在のような複合式書店に華麗に生まれ変わり、生き生きと台東の物語の続きを書き続けています。

生まれ変わった台東故事館は爽やかで牧歌的な雰囲気に包まれ、ドアを開けると明るい日差しと豊かな緑が目に飛び込んできます。木製のシンプルな本棚には文学や食、健康、旅行などに関する本がずらりと並んでおり、植物が好きな人なら、きっと、緑と本の香りがお互いを引き立てて造られた美しい読書の庭に驚くでしょう。

故事館は窓ガラスや壁、そして木工品など至るところに読書の雰囲気が漂っています。そして、そこには「Time spent reading, is worth every second」、「你默默笑著 / 沉默不語 / 而我覺得 / 為了這個 / 我已等待的 / 太久了(あなたは黙って微笑んでいる/何も言わずに/でも、私は/このために//私は待ち続けていた/長い時間を)」などのフレーズが刻まれており、心を揺さぶる文章はどこにいようとも衝撃を与えてくるものです。読書すること、それは生命の足跡が混ざり合うのではないでしょうか。そして台東故事館には手作り創芸教室などの特設教室があり、毎月、お子様向けの粘土製作や古着の絞り染め教室などのコースや文学講座などを開催しています。

台東物語館は、1階が閱覽区(読書コーナー)、2階がカフェと親子閱覽区(親子読書コーナー)になっています。2階の窓際のソファに座って本を読んだり、音楽を聴いたり、芳醇なコーヒーを飲んだりすれば、なんとも言えない心地よさに包まれます。館内で飲食された場合には本の購入時に50元引きサービスがつきますので、ぜひお気に入りの書籍を買って帰りませんか。

所在地: 臺東市博愛路478號

電話番号 : 089-346 203

公式サイト

国立台湾史前文化博物館

国立台湾先史文化博物館

( 圖:IG @cheng.hazel)

国立台湾史前文化博物館は、康楽本館、卑南遺址、南科考古館(台南)の3つエリアで構成されています。ことの始まりは1980年。台東に新しい駅を建設するときに、偶然にも、台湾新石器時代中・後期の遺跡が発見されたのです。遺跡面積は1万平方メートルを超え、約2,000基のお墓と1万個以上の陶器が発掘されました。そして、史前文化の研究と遺跡の保存のために博物館が建設されました。

遺跡の上に建物は建設できないため、康楽駅の近くで康楽本館によってさまざまな遺跡保存されています。康楽本館では、常設展示と特別展示に分けていろいろな文化的遺跡を集めて展示しています。常設展示は、立体的な知識宝庫のようです。テーマエリアには、古代から現在までの進化が再現されており、知的な歴史ツアーができます。卑南遺址公園へ足を踏み入れると、園区内の大きさの比率が同じの史前家屋、卑南族少年会所、原住民家屋区が歴史的なシーンへと人びとを招き入れます。数万年前の人類の生活をイメージしながら、展示ホールで卑南遺址の歴史や文化について学ぶこともできます。

康楽本館 (休館中、2021年にオープン予定)

電話番号:089-38-1166

住所:台東縣台東市豐田里博物館路1號

公式サイト

卑南遺址公園

営業時間:09:00-17:00

休館日:毎週月曜日(祝日や振替休日、選舉日は営業)、旧暦除夕(大晦日)、旧暦初一(旧暦元旦)

電話番号:089-23-3466

住所:台東市文化公園路200號

公式サイト

宝町芸文中心

宝町芸文中心

台東市の中山路と宝上路の間に位置する素朴な郷愁と趣のある建築様式の日本式の建物の宝町芸文中心。ここには、不思議な力があるようで、知らず知らずのうちに近づいてしまいます。宝町芸文中心には、約85年の歴史があります。1936年に完成し、もともとは日本統治時代の「台東街長官舍」(街長とは行政区の長)にありました。1999年に、台東市公所が古い建物を再建し、台東芸術文化会場として改装しました。

宝町芸文中心は、一階建てで6部屋の木造建築となっています。アートギャラリー、パフォーマンススペース、芸文資料室、芸文化グループ社交室があり、芸術や文化の展示会が不定期で開催され、芸術的な雰囲気にあふれています。ここでは、展覧を鑑賞するだけでなく、日本式建築の屋内のレイアウト、ノスタルジックな家具や緑豊かな庭園を歩いて穏やかな生活と芸術の融合の美しさが体感できます。

営業時間:08:30~17:00

休 館:毎週月曜日、旧暦春節および祝日

チケット料金:無料

電話番号:089-325301

住所:臺東縣臺東市中山路184號

その他

  • 台東海岸線-海邊的藝文盛宴-都蘭新東糖廠

台東海岸線-海辺の芸術と文化が集まる場所

2月 21st, 2023 |台東海岸線-海辺の芸術と文化が集まる場所 はコメントを受け付けていません

都蘭は創作者のミューズであり、新東糖廠文化園区は、台東の芸術の発祥地です。台東と海外のアーティストに、創作部落を提供しています。まるで、情熱の小さな灯火のような活力がみなぎっています!

  • 藝文場所縱谷線

大タイトル:後山田園文芸スタイル

3月 24th, 2022 |大タイトル:後山田園文芸スタイル はコメントを受け付けていません

鮮やかで人目を引く花布に、牡丹の花が咲き誇っています。客家の花布は客家人のユニークな模様が施されており、民族の記憶が託された客家の伝統的な服装に使われる布地です。しかし客家の花地は衣装だけでなく、スカーフや巾着、アームカバーなどにも使われています。

  • national human rights museum

海に浮かぶ芸術島

8月 28th, 2020 |海に浮かぶ芸術島 はコメントを受け付けていません

白色恐怖緑島紀念園区は2018年に設立されました。旧名は「緑島人権文化園区」で、台北の「白色恐怖景美紀念園区」と同様に国家人権博物館籌備處に所属しています。今、ここで、緑島の東北角で美しい景色に癒やされている時に、この場所が、かつては厳重で巨大な刑務所だったとは誰も想像しないでしょう。

  • 國立臺灣史前文化博物館

芸術と文化の優秀な人材in台東

8月 28th, 2020 |芸術と文化の優秀な人材in台東 はコメントを受け付けていません

国立台湾史前文化博物館は、康楽本館、卑南遺址、南科考古館(台南)の3つエリアで構成されています。ことの始まりは1980年。台東に新しい駅を建設するときに、偶然にも、台湾新石器時代中・後期の遺跡が発見されたのです。