都蘭の土地から突き出た建物—石一方

「石一方」という名称はアミ族の言葉Atolanからとったもので、「積み上げられた石」を意味しています。この民宿が自然の中に存在しているその辺の石のように都蘭という大自然と共にあって欲しいという願いを込めてつけられました。オーナーの陳建鄂さんは都蘭で記録映像を撮影していく中で土地の優美さや純朴さを愛し、土地を購入し自分の好きな芸術要素を取り入れたデザインの建物を作り上げました。

石一方は海に面し山を背にした場所にあり、優美な風景を楽しむ事ができます。建物は斜面を巧みに取り入れることにより日差しなどの問題を解決しています。ダブルベッドと大部屋の2種類計12部屋があり、どの部屋にもプライベートバルコニーが設置されているので目の前に広がる青い海を思いっきり堪能することができます。出入り口は部屋毎に分かれているので他の宿泊客とバッティングすることなく、完全なプライベート空間を楽しめます。また、一階と二階部分を繋ぐロープ階段には植物が張り巡らせてあり、遠くから見ると空間に浮かんだ巨大な藤棚のように見える作りになっていて、居住空間の中に自然の作り出す芸術が溶け込んでいます。

室内は優雅で快適な作りで、床面は大理石、壁面は清潔感のある白で塗られたシンプルな作りになっています。家具はオーナーの手作りも含め、全て木製を採用していているので部屋の扉を開くと木の香りが感じられます。ほとんどの備品は外国製の輸入品で五つ星ホテル以上に研究されたラインナップが用意されていてオーナーの心遣いが感じられます。ゲストホールと地下室にはオーナー私蔵の芸術作品達が展示されていて、品のあふれる作品達からは芸術の息遣いが感じられます。（図：Agoda提供）