台東の原住民族の祭りでは、歌や踊りは単なる娯楽ではない。アミ族の年祭では毎年7月から8月に踊りの輪が動き出し、年齢階級ごとに並ぶ。青壮年層「kapah」が先頭、最も若い「pakarongay」が最後尾につき、年長者は中央で若者を見守る。一歩一歩が、自分の立場と責任を学ぶ時間になっている。


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身体が覚えていること
祭儀にも決まりがある。成功鎮の宜湾部落では、男性だけの迎霊祭Iflodに始まり、男女で踊る宴霊祭Kailisin、女性が年齢順に祖霊を見送る送霊祭Pipihayanへと続く。歌の掛け合いに、祖先の物語が刻まれていく。
理解してから、身につける
台東高商原住民族舞踊団の作品『織・循』はブヌン族の織物文化を表現し、全国学生舞踊コンクールで15年連続優勝した。鍵は本当の理解で、学生は現地調査を重ねブヌン族の歌を学ぶ。指導者の林蕙瑛はその理解を身体へ織り込む。

(Photo credit: 台東県政府)

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部落へ戻り、問い直す
布拉瑞揚舞団も同じ道を歩む。振付家の布拉瑞揚・帕格勒法は40歳で台東へ戻り、ダンサーを部落へ連れていった。作品『太陽も雨も怖くない』はアミ族Pakarongayの成年訓練が土台で、山や海で生活の知恵を学ぶ過程を描く。「どんな人間に育てるのか」という問いが根底にある。

(Photo credit: 布拉瑞揚舞団, 攝影 劉振祥)

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この土地へ舞い戻る
身体のことばは、最後に土地へ戻っていく。布拉瑞揚は毎年ダンサーを部落へ連れて公演し、暮らす場所の近くで舞台を見られるようにしたいという。技術を手放し、この土地の一曲を踊れれば十分だと語る。台東では舞踊団が部落へ戻りながら、物語を世代へつないでいる。


(Photo credit: david_huang_taitung)



