台東市から知本方向の台十一線のそばにあるごく普通なコーヒーショップ、普通に見えて、実はすごいお店なんです。ここでは、何人ものブラック・キッドの生命が育まれています。彼らは、社会の片隅に追いやられていた青年ばかりですが、ここで自立して仕事の技術や仕事へん態度を学び、「黑黑咖啡(ブラック・カフェ)」もまた、このキッドたちのおかげで輝いているのです。独特な焼き杉工法の建築でできた外壁から鼻をくすぐるハンド・ドリップコーヒーの香りは、すべてキッドたちの努力の結晶です。ゼロからスタートさせた建築は、キッドたちがレンガをひとつひとつ積み上げて作られました。ブラック・キッドたちは、自分でも夢を実現させることができることを、ちゃんと理解しているのです。テーブルに運ばれてくるハンド・ドリップコーヒーからは、焙煎したての新鮮な香りだけでなく、キッドたちの仕事に対する真剣な態度が感じられます。キッドの自信に満ちた眼差しからは、ブラック・カフェの大切な精神が感じ取れます。(IG-Photo by @ly_lin7)