「釣仔魚」とは、台東沿岸で行われている漁のあり方を指す。一匹ずつ狙う一本釣りや延縄漁で対象魚種を釣り上げ、大きな網で一度に獲る方法とは異なる。
台湾東海岸では、岸から10キロも離れないうちに水深が1000メートルに達する。海流も複雑で網を使いにくいため、深海に生息する価値の高い魚は針と糸で狙うことになる。
釣仔魚は1000元を超えることも珍しくない。それでも選ぶ人が増えれば、こうした漁法を残していくことにつながる。実際に味わいたいなら、台東の富岡漁港で魚市場の競りや魚食教育のまち歩きに参加する方法もある。

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台東の「釣仔魚」とは?
台東の成功や富岡で「釣仔魚」について尋ねると、ベテラン漁師は笑いながら「魚の名前ではないよ」と教えてくれる。これは一本釣りや延縄漁などの海に優しい漁法で獲った魚のことで、大きな網を広げて一度に獲る方法とは違う。

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なぜ台東では網ではなく釣りで魚を獲るのか?
東海岸では、岸から10キロも離れないうちに水深が約1000メートルに達し、海流も複雑だ。網を使うのが難しいため、ハマダイのような深海の高級魚は釣りで狙うことになる。台東の漁師が主に使うのは、次の二つの漁法だ。
延縄漁:地元では「放索」とも呼ばれる。数百メートルから数キロに及ぶ幹縄に浮きと枝縄を付け、2時間から3時間ほど海に流した後、順番に引き上げる。
一本釣り:漁場の水深に合わせて糸の長さを調整し、餌を入れたら、あとは待つ。

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季節ごとに釣る魚が違う、漁師の頭には海の暦がある
一本釣りの漁期はほぼ一年中だが、海は毎日同じではない。夏の成功漁港では、クロマグロ、シイラ、バショウカジキを狙う。アカムツの繁殖期は毎年8月から12月であり、この時期になると岩礁域を離れて上層へ餌を求めに来るため、延縄漁で釣れる可能性が高くなり、釣り上げられる魚も大きく、身の甘みも増す。
富岡で40年以上延縄漁を続けてきた林順和によると、糸をどこまで深く下ろすかは季節によって変わる。最初は200メートルまで下ろし、そこからさらに深い場所を探ることもあるという。潮が強すぎれば魚はいない。逆に潮の具合が悪ければ、魚は餌にも食いつかない。
台東の釣り魚は漁船から食卓までどう届くのか?
- 2025年12月6日、台東区漁会は魚食教育ワークショップを2回開催し、魚が漁船から食卓へ届くまでの道のりを実際にたどった。20人余りの参加者は朝早く料理人と一緒に魚市場の競りへ行き、競り落とした魚をそのまま昼食に調理した。
- 早朝の魚市場の競りに参加し、一匹の魚にどのように値段が付くのかを見る
- 料理の実演を通じて、水揚げされたばかりの魚の扱い方を学ぶ
- 台東富岡漁港を歩き、漁港の日常を知る
- 模範漁師の魏培修本人から、釣仔魚の漁法について詳しく話を聞く

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釣り上げられた魚の多くは、まだ生きた状態で水揚げされる。一部の漁船ではさらに活け締めを行い、血を抜くことで身のきめを整えている。5キロを超えるハマダイは、あら炊きで15分ほど調理する。魚が硬くなるのではと心配していた参加者たちも、鮮やかな赤色でしっとりした皮を口にすると考えを変えた。料理人の卓毓宏は、「おいしくない魚があるのではなく、おいしく調理できない人がいるだけ」と話す。

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何を食べるかが、海の明日を変える
一本ずつ、一本の糸でゆっくり釣る。釣仔魚は網漁ほど多く獲ることができず、その分価格も高くなる。それでも「魚を食べることも、魚を守ることになる」という考え方がある。釣仔魚を選ぶ消費者が増えれば市場が広がり、漁船もこうした漁法を続けやすくなるからだ。
台東では、消費者だけでなく、多くの事業者も少しずつこの動きに加わっている。たとえば台東区漁会と雲品グループは、ハマダイやアカムツを使った料理を開発している。成功鎮の海鮮料理店でも、突きん棒漁、延縄漁、一本釣りで獲れた魚を優先して仕入れている。
魚を知れば、魚の食べ方も見えてくる。次に富岡を訪れたとき、釣仔魚を一品選ぶことは、太平洋に少しだけ時間を残すことにもつながる。

(写真提供:台東県政府)



