台東県の「多良」と佐賀県太良町に同名の駅があることをきっかけに始まった両地域の交流が、さらに一歩進みました。双方は約1年間にわたりオンライン交流を続け、教員による共同授業準備や生徒同士のオンライン交流を通じて少しずつ関係を深め、友好交流協力に関する覚書も締結し、8月10日には太良町教育委員会が町内4校から8人の生徒代表を率いて台東県の富山小学校を訪問しました。台東側からも4校、24人の生徒が受け入れに参加し、文化体験や教育交流、展示見学を通して、これまでのオンライン交流を対面での交流へと発展させました。

2026年8月、台東県と太良町の友好交流協力に関する覚書の調印式の様子

台東県政府教育処長の蔡美瑤氏は、台東と太良町の友好関係は、この1年間にわたる継続的で安定したオンライン交流を基盤として築かれてきたと述べました。教員同士の協力、生徒間の交流、文化の紹介を重ねることで、双方は少しずつ信頼と連携を深め、今回の対面交流につながりました。今回の交流は、日本の教員や生徒が台東の教育の特色や自然、文化を実際に体験する機会となっただけでなく、台東の生徒にとっても、直接交流する中で国際的な視野を広げ、異文化への理解を深める機会となりました。

調印式後、折り鶴で作った国旗の額を手にする台東県と太良町の代表者たち、2026年8月

交流会では、日本の生徒が佐賀県の伝統的な民俗芸能「面浮立」を披露し、地域の文化を紹介しました。台東の生徒は国旗をモチーフにしたビーズ制作や体を動かす交流活動を用意し、協力しながら文化を体験することで、双方の距離を縮めました。また、太良町の教員と生徒は2026年台東EXPOの教育展「未来人孵化器教育展」を見学し、台東が近年、地域文化、デジタル技術、持続可能性の考え方を取り入れながら進めている教育イノベーションについて理解を深めました。

台東県富山小学校で友好の言葉を掲げる台東県と太良町の職員・教員・生徒たちの集合写真、2026年8月

蔡美瑤教育処長は、教育は国際交流をつなぎ、未来を担う人材を育てる重要な架け橋だと述べました。オンライン交流から対面交流へと発展したことは、台東と太良町の協力関係がさらに深まっていることを示すだけでなく、両地域の生徒が交流を通して国際的な素養や異文化コミュニケーション能力を育む機会にもなっています。今後も県政府は国際教育や海外のパートナーとの連携を進め、より多くの交流機会を広げ、双方の教育分野におけるパートナーシップをさらに深めていきます。