台東の原住民族の祭りでは、歌や踊りは単なる娯楽や見せ物ではない。アミ族の年祭がその一例である。毎年7月から8月になると踊りの輪が動き出し、参加者は年齢階級ごとに反時計回りに並ぶ。部落の中心を担う青壮年層である「kapah」が先頭に立ち、最も若い奉仕階級の「pakarongay」が最後尾につく。年長者階級や長老階級は輪の中央に座り、酒を飲みながら語らい、足で地面を踏んで拍子を取りつつ、若者たちが真剣に参加しているかを見守る。ある年齢階級が立ち上がると、それより若い者たちも全員続いて立ち、踊りに加わらなければならない。最年長の世代が立つ頃には、もう座っている者はいない。年長者と若者の順序に沿って踏まれる一歩一歩そのものが、自分の立場と責任を学ぶ時間になっている。

2026年夏、台東で行われたアミ族の年祭(イリシン)の羽根飾りをつけた輪踊り
台東のアミ族年祭で幕の下、大人数で行われる輪踊り、2026年夏

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身体が覚えていること

祭儀の一つひとつの段階にも決まりがある。台東県成功鎮の宜湾部落では、歌と踊りは夜に行われる男性だけの迎霊祭Iflodから始まる。その後、男女がともに踊る宴霊祭Kailisinへと続き、女性は男性の家族の右側に入り、踊る。送霊祭Pipihayanになると、各家庭から一人の女性が年齢順に並び、歌と踊りで祖霊を見送る。つないだ手は円を描くこともあれば、弧を描くこともある。先導する歌い手が歌い始めると、周囲がそれに応える。小指を引っかけるように動かし、次の歌へ移る合図を送る。何度も同じ足取りを繰り返し、歌を掛け合う中で、人々が身体に刻んでいくのは祖先から受け継いだ物語だけでなく、互いの立場や関係もまた、その動きの中にある。そこに込められているのは、暮らしであり、文化であり、受け継いでいくことそのものである。

理解してから、身につける

こうした歌や踊りが舞台へ上がるとき、若い創作者たちはまず部落の中へ入っていく。国立台東高級商業職業学校原住民族舞踊団の作品『織・循』は、ブヌン族の織物文化を舞台上に表現し、全国学生舞踊コンクールで15年連続優勝を果たしている。これほど長く勝ち続けられた理由は、技術だけではない。大切なのは、本当に理解することだった。学生たちは長い時間をかけて現地調査を行い、先生と一緒にアワをひき、ブヌン族の歌を学ぶ。あるパイワン族の学生は、彼らの文化を理解したかったのだと話している。指導者の林蕙瑛は、あえて「織る前」に目を向ける。まず一枚の布がどのように完成するのかを学生たちに理解させ、その理解を一針一針、身体の中へ織り込んでいく。

台東・国立台東高級商業職業学校原住民族舞踊団の夜間野外ステージでの公演

(Photo credit: 台東県政府)

台東・国立台東高級商業職業学校原住民族舞踊団の伝統衣装での公演

(Photo credit: 台東県政府)

部落へ戻り、問い直す

台東に根を張る布拉瑞揚舞団も、同じ道を歩んでいる。振付家の布拉瑞揚・帕格勒法は40歳のとき、雲門2やマーサ・グラハム舞踊団で振付を担っていた立場を離れ、台東へ戻った。そして、ダンサーたちを部落へ連れていった。作品『太陽も雨も怖くない』は、アミ族のPakarongayによる成年訓練を土台としている。これは12歳頃から部落の労働に参加し、文化や生活に必要な技術を学んでいく子どもたちの段階である。ダンサーたちは彼らとともに山へ入り、罠を仕掛け、植物を覚え、海では生活の知恵を学んだ。夜には川エビを捕り、月光螺を採った。布拉瑞揚はかつて文化顧問の舒米恩に、「いったい彼らを、どんな人間に育てようとしているのか」と問いかけたことがある。その場ですぐに答えられなかったこの問いこそが、作品の根底にある。

台東のアミ族年祭で手をつないで踊るダンサーたち、2026年夏

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この土地へ舞い戻る

労働や祭りの中から生まれた身体のことばは、最後には再び土地へ戻っていく。布拉瑞揚は、毎年ダンサーたちを部落へ連れて行き、公演したいと話している。年配の人も、若者も、子どもも、自分たちの暮らす場所の近くで舞台を見ることができるようにするためだ。彼にとっては、技術をいったん手放し、本当にその土地を踏みしめ、この土地に属する一曲の歌を、身体で踊ることができれば、それで十分なのだという。台東では、こうした舞踊団が毎年部落へ戻りながら、祭りの輪をさらに遠くの舞台へとつないでいる。一つの歌が繰り返し歌われ、人々が手を取り合うとき、原住民族が踊りで語る物語もまた、世代から世代へと受け継がれていく。

台東のアミ族祭りで飾り傘を持って行進する踊り手たち
台東のアミ族祭りで色とりどりの傘を持ち屋根の下で踊る踊り手たち

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