(写真提供：路得行旅)
台東では新たなグリーン交通の時代が幕を開けました。2024年12月、YouBike 2.0シェアサイクルシステムが正式に導入され、台東は東台湾で初めてYouBikeを導入した都市となりました。初期導入では14カ所のポートと140台の自転車が配置され、通常の自転車と電動アシスト自転車が半々となっています。
これは市民にとって環境に優しく便利な交通手段を提供するだけでなく、観光客にとっても台東を探索する新たな手段をもたらします。台東県政府は、2026年までに120カ所のポートと1,120台の自転車を配備することを目標に掲げ、低炭素で持続可能な都市の構築を進めています。
(写真提供：路得行旅)
炭素排出量の観点から見ても、このプロジェクトの環境への貢献は非常に大きいものです。自転車で1キロ移動するごとに約0.23kgの炭素排出量が削減され、台東市内では、1日平均500人の利用者が3kmの走行を想定すると、年間で約126トンの炭素排出量削減が期待されます。YouBikeは市民の通勤や買い物のための環境に優しい選択肢であるだけでなく、観光客にとっても台東の魅力を深く味わうためのスロートラベル体験を提供し、経済発展と環境保護の両立を実現します。
YouBikeのレンタル手順は簡単で直感的です。利用者はYouBikeアプリをダウンロードし、悠遊カードまたはiPASSを紐づけることで、スムーズに非接触レンタルが可能になります。現在、台東市内の14カ所のポートは、台東バスターミナル、台東ナイトマーケット、台東美術館などの主要な商業エリア、学校、観光スポットをカバーしています。特筆すべきは、台東のYouBike 2.0は台湾で最も高い割合で電動アシスト自転車を配備しており、暑い日でも快適に移動できることです。
さらに、2025年3月31日までの試験運営期間では、通常の自転車は最初の30分間無料、電動アシスト自転車は半額で利用可能です。また、「台東でYouBikeに乗って熱気球フライトが当たるキャンペーン」も実施され、グリーン交通と台東の特色ある観光が見事に融合したプロモーションが展開されています。
(写真提供：Challenge Taiwan)
今後、YouBike 2.0のサービスエリアは台東県の各郷鎮へと拡大し、縦谷、東海岸、南迴エリアなどの人気観光地へも延伸される予定です。綿密に計画されたポートの配置と万全な維持管理システムにより、台東のシェアサイクルシステムは都市と地方をつなぐ重要なインフラとして、低炭素ライフスタイルの推進を支えることになります。台東の持続可能な発展に向けた新たな一歩として、期待が高まっています。
