2024年度国際教育成果展が11月12日に開催され「台東を拠点に世界へと目を向けよう」
2024年度国際教育成果展が11月12日に開催され「台東を拠点に世界へと目を向けよう」をテーマとして各校の国際教育と英語教育の成果について展示を行い、学生に多文化学習と体験の機会を提供している事について紹介した。饒慶鈴県長は台東県が取り組んでいる国際教育推進の成果をより多くの人々に知ってもらい、台東の学生達がグローバルな視点を持ち、将来国際舞台で自分を表現してくれることを期待していると述べた。
この活動は富山小学校と美和小学校が多くの学校や協賛者の支援によって共同開催しており、オープニングセレモニーでは舞踏優勝経験のある知本小学校による原住民舞踊が披露され、台東の多文化が持つ独特の魅力が多くの人に伝わった。
饒慶鈴県長は台東が台湾全土の10分の1の土地面積を有しているにもかかわらず人口は100分の1に満たず、それでも7つの原住民族の他、閩客(福建省から移住した人々)や新住民がいることから、豊かで多様な文化が育まれており、国際教育を通じて台東の独自性や文化要素を国際基準にまで高め、世界へと発信してゆくことはイベントのメインテーマである「台東を拠点として世界へと目を向けよう」に呼応していると述べた。
展示内容は多岐にわたっており、主に台東の各校が国際教育における革新と成果について紹介することを目的としている。例えば、富山小学校はフィリピンにある姉妹校であるバークレースクールとオンライン交流を行い、絵本の読み聞かせや台湾グルメの紹介した事について紹介し、椰油小学校では「2024年ハワイ太平洋芸術文化祭交流活動」に参加した経験について紹介している。他にも綠島小学校は学生ガイドがバイリンガルツアーで地元観光地を紹介した事でバイリンガル教育の有効性を示している。
会場には静態展示エリアと動態展示エリアが設けられており、静態展示エリアには各校の国際交流の成果やカリキュラムの開発状況などが展示され、動態展示エリアには多文化ブースが設けられ、学生達がベトナム風春巻きやタイ風ミルクティーといった異国グルメをはじめとした異文化を肌で体験できる展示内容となっている。台東縣英語行動列車(移動式英語教育トレーラー)にAR/VRを用いた教育状況体験エリアを特別に設置し、外国籍英語教師を招待して学生達との交流を持たせることで言語学習を楽しいと感じさせる工夫が行われた。
この国際教育成果展の成功は国際教育を推進する台東の積極性を浮き彫りにし、県政府が引き続き国際教育を推進し、学生が世界と触れ合う機会を増やす事で台東の学生達がこのグローバル化時代に対応してゆける支援にもなっている。