台東県政府が初めて国境を超えてアオテアロア・ゴベット・ブリュースター美術館と協力し、
台東県政府が初めて国境を超えてアオテアロア・ゴベット・ブリュースター美術館と協力し、オーストロネシアとマオリの文化を結びつけたアオテアロア・アーティストインレジデンス交流展〈without centre, without limits〉を2024年11月16日から12月15日まで台東美術館にて開催中。今回の展示はキュレーターの林怡華とTaarati Taiaroa、ゴベット・ブリュースター美術館館長Zara Stanhope 博士による企画で、アオテアロア(マオリ語で「白く長い雲の故郷」を表す言葉でニュージーランドの事を指している)のアーティストインレジデンスへ参加した台湾アーティストが製作した作品が展示される事となっており、多くの人々が来訪してくれる事が期待されている。
文化處はアオテアロア・ゴベット・ブリュースター美術館が台湾アーティスト達をアオテアロアの北島にあるアーティストインレジデンスに招待し、深い交流を行う機会を与え、その経験から得られたインスピレーションにより製作された作品展示に力をかしてくれた事、またそれによって国を超えて太平洋諸島の人々が再度繋がりを持てた事について深い感謝を述べた。今回は台東美術館が国際美術館と共同で行う初の交流展となっており、台湾と太平洋のオーストロネシア地域の対話を促進させ、美術館を訪れた人々が台東の地元文化が持つ国際性と原住民文化の芸術について改めて認識できるような展示となっている。
キュレーターの林怡華は私たちがオーストロネシア文化の現代的な意味と状況について改めて探究し、互いに学び合って共有を行うことで深い関係と繋がりを作り出せるのか関心を持っていると述べ、共にオーストロネシア文化、そして海洋が直面している課題に立ち向かっていきたいと語った。
オーストロネシア語族の割合が最も高い台東県は芸術交流を通じて繋がりを広げてきた。2022年に招待を受けアオテアロアのアーティストインレジデンスを訪れた芸術家達の作品からは台東とアオテアロアの持つ文化の繋がりが感じられる。芸術家Lafin Sawmah 、Eleng Luluan、 Akac Orat、 Malay Makakazuwan そして黃錦城はそれぞれ違う部落の出身者で台東に定住後は地元文化と土地の知識に関心を持ち、日常生活の中で見つけた自然の一部や言語、自身の記憶などから創作活動を行い続けている。
文化處は今回の展示で台東がオーストロネシアの首都としての重要な役割を果たし、国際交流を通じて陸と海、そしてマオリ文化の密接な関係性を示したいと説明している。
イベント詳細:
展示会名|〈without centre, without limits〉奧特亞羅瓦駐地交流展(アオテアロア・アーティストインレジデンス交流展)
2024年11月16日~ 2024年12月15日
9:00-12:00;13:30-17:00(毎週月曜日と祝日休館)