美しき女性のチカラ 愛と希望を台東から発信 |
さまざまな民族によって構成されている台東、ここでしか体験できない物事がたくさんあります。芸術や文化の面で例える場合、原住民は違う部族によってさまざまな紋様が存在しており、客家民族や漢民族もそれぞれ違う個性を持っております。そして台東の誇りとして常に取り上げられることの一つが、県内の至る所に芸術があり、インスタレーションや展示会に限らず、たとえ巷に隠れたお店でも独自の味わいを持っています。そんな台東は、2022年に更なる大きな一歩を踏み出し、台東県全体が芸術祭の会場と化します。 |
この度台湾女性芸術協会(Taiwan Women’s Art Association)は成立20周年を迎え、「愛と希望−2022女芸匯流芸術祭」といった大型の展示会企画を来年の6月から9月にかけて開催される運びとなりました。今回は大きく三つの会場に分かれ、世界各地から集まった女性芸術家の作品のみ展示されます。これについて知事も、「ポスト・コロナに向けてさまざまな準備を進めている中、この展示会の提案がきました。当県も近年、県内至る場所に芸術を広めることに努め、色々なジャンルのアートを取り込んできており、このような提案ももちろん歓迎しております。台東のストーリーをもっと世間に知ってもらい、台東のスローライフに惹かれ、台東の根幹である芸術や文化に関するイベントは全力でサポートしていきたいと思います。」 台湾女性芸術協会理事長の頼純純氏はこれに対し、「コロナ禍の後半を迎え、私は今こそ台湾の女性芸術家の力を合わせ、さらに海外の女性芸術団体と交流を進めることにより、『愛と希望』を行動に変えて過去と別れを告げ、未来を切り開くきっかけを作り、さらに民族や地域を超えて女性芸術の力を皆様にお届けできたらと思います。」 この展示会は台東美術館を主な会場とし、東海岸のスペースも利用して、さらに国立台湾史前博物館や台東生活美学館との提携を図り、台東全体が大きな会場になります。台東の女性芸術家しか作れない台東のアートや海外の女性芸術家しか作れないそれぞれの文化や暮らしの表れとも言える作品たちを台東で楽しむことができます。海外向けのメディアにも報道されるほど注目されているこのイベント、きっと台東でしか見られない魅力満載な展示会になるでしょう。 |
ゆらゆら揺れる水稲の中 池上稲穂芸術祭の感動を再び |
日本統治時代から台湾一の米どころとして認識されてきた台東県は池上郷。当時、天皇陛下への献上品として遥々この台湾・台東の池上から取れた米が日本まで輸出されるほど、ここの米は上質な物なのです。近年では日本のブランド米を参考に掛け合わせたりして独自の品種の米も開発され、台湾一美味いお米といえば池上、これは決して過言ではありません。そして昔の交通手段は今ほど多くなかったため、遠いところへ移動する際にはほとんど汽車を利用することが多く、当時から関山や池上の駅でご当地のおいしいお米をたくさん使用した弁当が売られており、今でも変わらず愛され続けています。このように池上といえばお米にまつわるエピソードと思われがちですが、今回はお米を作る現場、田んぼのど真ん中で開催される音楽祭:池上稲穂芸術祭についてご紹介させていただきたいと思います。 |
池上稲穂芸術祭は池上に所在する二つの法人:台東県池上郷文化芸術協会と台湾好基金会により共催され、今年で13年目になります。民間と公的機関の協力による地方創生の成功した例としても有名であり、毎年違うテーマが準備され、ダンスや伝統歌謡にポップミュージックやロック、さらにクラシカルミュージックなどさまざまなジャンルが見られます。今年は「13声」という昔の萬華地区で活躍されていた伝説の大道芸人をもとに作られたダンスや歌のパフォーマンスが準備され、台湾の街中の溢れる生命力や物語をテーマとされます。大道芸人の身振りや民謡歌唱によって伝わる感情、そして街頭のネオンなどを代表する色彩を通して、観客に未来・過去・今を繋ぐ感動を与えます。過去にもこの地で演出された経験を持つ世界で輝く雲門舞集に加え、台湾のポップシーンの新星:9m88が共に今回のステージをお届けします。 今年も例年通り田んぼの真ん中にステージがセットされますが、コロナウィルス感染対策としてソーシャルディスタンスを保つため観客席が半減されます。見渡す限りの水稲はいつも見慣れているライブとは全く違う体験を与え、この開放感あるステージは見る人だけでなく、演出されるアーティストたちもいつもと違うエネルギーが湧き出て、ここでしか見られない素敵なショーを皆様にお届けします。その感動はたとえ言葉が通じなくても、きっとあなたの心に響き渡ります。 |
外国人向けの情報誌 Hello Taitungついに誕生 |
台東といえば、あなたは何を思いつきますか?この台北や高雄などのような大都会から離れた街といえばまずはさまざまな民族がそれぞれ持つ文化、そして山や海に恵まれ、絶景に囲まれた場所であり、綺麗な空気や水は人間のみならず、全ての動植物がすくすく育つところです。本来よりこの街を構成してきた原住民族や漢民族など以外に、ここ数年間では海外からの移住者も実はたくさん増えております。現地の人と結婚してそのまま住み着く人、他の町で結婚してここに移住してきた人、または旅行先として来たはずがすっかり気に入ってしまい1人で引っ越してきた人など、それぞれ違う理由で台東に行き着く人たちですが、もちろんここを愛していることは皆同じ。 そんな海外から移住してきた人たちや旅行で台東を訪れるたくさんの外国人たちのために、台東県は今までになかった新しいスタイルの英語情報誌:Hello Taitungをプロデュースすることになりました。旅先で「もっとこの町について深く掘り下げたい!」とか、「この町に移住したいけどハードルが高そうだなぁ」と思われたことはありませんか?このHello Taitungは他で見る旅行誌とは全く違う内容が掲載されており、実際に台東で暮らしている方々に執筆していただいてますので、移住してきた感想やメリット・デメリットについても知ることができます。ここに住んでみないとわからないこと、移住を決心されたきっかけ、それぞれが台東で暮らすことの意味や醍醐味などを筆者は本音を打ち解けています。 創刊号のテーマは起業、移住する上でとても重要な経済面の話が掲載されています。カバーを飾るChubby Rabbitはドイツ人の旦那さんと台湾人の奥さんが鹿野に構えるお店で、台東が大好きで住み着いたのですがどうしても故郷の味が恋しくて堪らず、やむを得ず自ら作って最終的には店まで開いたお話です。他にはスパイスを作る方やヨット操縦のコーチング、そしてサーフィンや自家製の海に優しい日焼け止めを作られている方など、とても豊富なストーリが詰まっていて見どころ満載です。彼らの物語を知りたい、或いは台東に移住する可能性について考えたい、そのような方は是非読んでみてください。 |
|
||||||
※新型コロナウイルスの関係により変更がある可能性があります。詳しくは各主催者のホームページなどでご確認ください。 |